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辰年に誓う(9)紀見地区公民館~若尾館長

橋本市立紀見地区公民館(〒648・0054 和歌山県橋本市城山台2の10の1=電話0736・33・2302)。1981年(昭和56)4月開館。館長=若尾成俊さん

記者「この周辺は、昔からの住宅地に、新興住宅が生まれた街ですね」
若尾館長「そうです。当館のエリアには12地区があり、約4630世帯、1万2300人が住んでいます。その約3分の1が旧住宅地なのに対し、約3分の2が新興住宅です。当館の利用者数は毎月1000~1300人にのぼっています」
記者「ここ20~30年、新住民と旧住民の交流が盛んで、それに利用者数もなかなかのものです」
若尾館長「私は昨年、民間会社を定年退職し、12月1日に当館長に就任したばかりで、目下、猛勉強中ですが、今は、できるだけ公民館の有効利用を図ることが大切かと思っています」
記者「これまでの、当館の特徴的なイベントなど、すでにお聞きですか」
若尾館長「職員から、いろいろと聞いています。昨年4月が〝開館30周年〟にあたり、これまでいろんな催しを行ってきましたが、そのしめくくりの記念式を、2月に行うことになっています。絵画や書、手芸などわ、約30サークルが作品発表したり、歌やダンスを披露したりします。これまでは各サークルが毎月2回ほど〝サークル体験会〟を開いて、講師先生方が指導に当たってくれています」
記者「すぐ隣りの城山台中央公園には、毎春、珍しい緑の桜、御衣黄(ぎょいこう)が咲くことで、知られていますね」
若尾館長「そうです。(職員の助言を得ながら)昨年も4月に恒例の〝みどりのさくらまつり〟を開催して、紅白歌合戦やミニ電車遊びなどを計画していましたが、東日本大震災が起きたので、中止になりました。当館の大切な行事なので、今年は運甥委員さんとともに十分協議したいと思います」
記者「紀伊山地でも大水害がありました。復興を祈ると同時に、私たちも元気に歩き出すことが必要です」
若尾館長「昨年9月には、橋本市の胡麻生相賀(ごもうおうが)神社で〝観月と邦楽の宴(うたげ)〟を開いています。伝統文化の継承と振興を目指し、2008年(平成20)から始めました。尺八と琴の奉納演奏ですが、約300人の聴衆を魅了したということですし、素晴らしいイベントだと思っています」
記者「次回は、なるべく取材させていただいて、全国発信しなければなりません」
若尾館長「10月には〝自然を大切に〟と〝第20回ふる里よいとこ探し・ナチュラルブレイク〟が、橋本市御幸辻の杉村公園で開かれました。これは当館の運営委員や地元の環境団体などの70数人でつくる実行委員会が主催し、当館が事務局を担当しています。子どもたちが作ったEM菌石鹸などの販売、牛乳パック工作体験、お茶会、紙芝居、〝音だま〟の音楽会などがあり、あたりには、うどんなどの模擬店が並びます」
記者「私も取材に行きました。森の中の楽しいイベントでした。ただ、橋本市の南馬場で行われた〝防災訓練〟など、他の大型行事と重なり、それに雨模様でもあったので、昨年は少し残念でした」
若尾館長「ナチュラルブレイクは、素晴らしいイベントなので、今後、大いに盛り上げて行きたいと思っています。このほか〝紀見サロン〟と題した講演会を開いて、郷土史家の瀬崎浩孝んには〝高野山の歴史〟を語っていただいたり、童話作家の佐藤律子さんには〝世界的数学者・岡潔博士〟について話していただいたり。これは郷土のことが、よくわかってうれしいと、多くの市民が参加してくれています」
記者「当館の行事、挙げればきりがありませんね」
若尾館長「そうですね。まだ就任1か月余ですが、運営委員さんや職員から、情報をもらい相談しながら、当館の有効利用を増やしたいと思っています」
記者「新旧住民の交流拠点でもあります。皆さんに喜ばれる運営を期待しています」
写真(上)は胡麻生相賀神社で開かれた〝観月と邦楽の宴〟(下)は紀見地区公民館


更新日:2012年1月16日 月曜日 20:41

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