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オレオレ詐欺に要注意~園児ら家族宛はがき投函
家族が〝オレオレ詐欺〟に遭わないようにと、和歌山県橋本市の市立橋本保育園(田宮明子園長)、橋本幼稚園(松下通代園長)の5、6歳児計31人は12月5日、自分たちの家族に注意を呼びかける〝塗り絵はがき〟を制作、投函(とうかん)した。
和歌山県警・橋本署の橋本駅前交番(岩戸誠也所長)が、数日前、家族に一番〝発言力〟のある園児たちに〝塗り絵はがき〟を出してもらおうと、管内の2保育園、2幼稚園の園児計49人に制作を依頼していた。
「みなさん〝オレオレさぎ〟ってしってますか。おうちにうそのでんわをかけてきて、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさんを、うまくだまして、おかねをとることです。そんなめにあわないように、みなさんからえはがきをだして、ちゅういしてあげてください」という協力文と〝塗り絵はがき〟を手渡した。
園児たちは、すぐにその趣旨を理解。〝塗り絵はがき〟は、携帯電話をしている犯人と、「もしもしでんわ あまいはなしに きをつけて」と叫んでいる人の図柄で、園児たちは、色鉛筆で丁寧に色づけし、「おじいちゃん、オレオレさぎに、だまされないようにね」などと、やさしい言葉を添えた。
この日、岩戸所長が園児たちを見守りながら、園長や教諭らが引率。園児たちは、各自〝塗り絵はがき〟を手に手に持って、2列縦隊になり、近くの橋本市役所前の郵便ポストまで歩き、「被害に遭わないでね」と、祈るように投函していた。
橋本署では「オレオレ詐欺の1件当たりの被害額は約100万円にのぼっているので、被害に遭う前に生活の不便にならない程度で〝ATMの利用額を引き下げ〟あなたの大切な財産を守りましょう」と啓発している。不審者情報などは橋本署(0736・33・0110)へ。