ニュース & 話題
〝うたごえ広場〟30人楽しく~田中さんピアノ伴奏
昔の〝音楽喫茶〟のように、みんなで楽しく歌おうという「うたごえ広場」が、11月1日、和歌山県橋本市市脇の橋本地区公民館(大居満佐子館長)で開かれ、40~70歳代の人たちが、懐かしい曲を次々と歌い上げ、秋の午後のひとときを和やかに過ごした。
この「うたごえ広場」は、大居館長が企画し、知人で音楽家の田中和子さんがピアノ伴奏。歌の好きな男性2人を含む約30人が参加した。大居館長は「今年は東日本大震災や、台風12号による紀伊半島の被災など、自然災害が続きました。きょうはお互いに歌を歌って元気になりましょう」と挨拶、司会を務めた。
橋本商工会館2階の同公民館の会場には、〝懐メロ〟を満載した同公民館の〝手作り歌詞〟が置かれ、大居館長が「さて、何を歌いたいですか」と切り出した。5つのテーブルを囲んだ参加者からは、次々と希望曲が飛び出し、先ず「大阪ラプソディー」で始まり、「青春時代」や「恋のバカンス」などを挟んで、最後の「青い山脈」まで、計15曲を歌い上げた。
途中、同公民館の若い男子職員が、自ら黄色いゴミ袋で作った服を装い、背中に「きよし」とマジックで書いた紙を貼り、アルミホイールで作った大きな蝶ネクタイをつけて、喜劇人みたいに登場。皆で「きよしのズンドコ節」を歌うと、蝶ネクタイの〝きよし〟が、客席を踊りながらまわり、客席から握手攻めに遭っていた。
また、男性職員が大きな鍋(なべ)のフタを持ち、女性職員が軍手をはめて「大居日の丸観光」と書いた旗を持って登場。全員で「東京のバスガール」を合唱すると、男性職員は鍋ブタをハンドル代わりに、女性職員はバスガール気分で旗をかざして、客席を縫うように走った。これも大うけとなり、大きな拍手を浴びていた。
田中さんは、ピアノの手を休め、「当公民館は予算難のため、小道具が買えません。そこで先程、どうしたらいいかと知恵をしぼり、ゴミ袋や鍋ブタを使うことにしました」と説明。会場から爆笑が起きていた。しめくくりに、田中さんがグランドピアノで「ひまわり」(映画のテーマ曲)など2曲をロマンチックに披露し、参加者をうっとりさせていた。
同公民館の話では、この「うたごえ広場」は、昨年秋に続いて2回目。参加無料にして、ありあわせのジュースやコーヒー、紅茶、お菓子をセルフで提供。美しい田中さんのピアノ伴奏、愉快なトークもあり、参加者から好評を博した。大居さんは「この調子で今後も〝うたごえ広場〟を盛り上げていきます」と誓っていた。