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来年の干支「辰」の押絵を寄贈~施設へ稲葉さん
和歌山県橋本市古佐田に住む〝草雅流〟の押絵師範・稲葉峰定(ほうじょう)=本名・定子さん(90)は、10月14日、同市柱本22の社会福祉法人ゆたか会・障害者支援施設「リハビリ橋本」(田倉妙子理事長)に、来年の干支「辰(たつ)」の押絵など自作の3作品を寄贈した。
いずれも色紙を台にした押絵で、「辰」は薄緑と金色の昇り龍が、らんらんと眼を輝かせて渦雲を駆ける。もう一枚は「金魚」で、2匹の金魚が仲良く泳ぐ。あとの1枚は「紀州手鞠(てまり)」で、5つのカラフルな手鞠がとてもかわいい。いずれも、押絵特有の立体感がある。
この日、リハビリ橋本を訪れた稲葉さんは、田倉理事長に「施設の皆様の、来年のご幸運と、ご健康を祈って、作りました」と、孫娘の友希さんに介添えしてもらいながら「辰」の額を手渡すと、田倉理事長は「施設の目立つ場所に飾って、皆さんの力にさせていただきます」と、礼を述べた。
稲葉さんは〝草雅流〟師範の最高齢者。大好きな押絵三昧(ざんまい)の日々で、病気知らずという。
更新日:2011年10月15日 土曜日 07:25