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万葉の里にコスモス満開~〝飛び越え石〟近く

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赤いコスモスの向こうには真っ黄色のコスモスが広がる
    赤いコスモスの向こうには真っ黄色のコスモスが広がる
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赤いコスモスの向こうには真っ黄色のコスモスが広がる
    美しい光彩を放つコスモス畑(向こうは休憩所&トイレ)
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生ゴミ堆肥でコスモスを咲かせたことをアピールする看板
    生ゴミ堆肥でコスモスを咲かせたことをアピールする看板

万葉人が往来した〝飛び越え石〟で名高い和歌山県橋本市真土の〝落合川〟近くの畑で、今、コスモスの花が満開になり、うららかな秋日を浴びて、水彩画のような光彩を放っている。真土区の中谷久光・前区長は「見頃は10月下旬まで。気軽に見にきてください」と呼びかけている。
同区の落合川西側の畑は、約4500平方メートルあり、今年7月、その約半分の畑に黄色いコスモスと、赤、ピンク、白の3種混合コスモスの種をまいた。今、そのコスモス畑は、一面満開になり、風が吹くたびに波のように揺れ、カラフルで夢のような世界を見せてくれる。
近くの落合川は、和歌山、奈良の両府県境を流れ、紀ノ川に注いでいる。両岸から、大きな石が1つずつ、川の中央に突き出ていて、万葉時代には、貴族や庶民が、この石を飛び越えて、川をわたったという。
たとえば、万葉人の歌に「白栲(しろたえ)に にほふ信土(まつち)の 山川(やまがわ)に わが馬なづむ 家恋ふらしも」(作者未詳)という1首がある。「信土山の川で私の乗る馬が行き悩んでいる。家人が私を思っているらしい」」という意味だが、とくに、万葉学者で大阪大学名誉教授だった犬養孝さん(故人)が、この〝飛び越え石〟の素晴らしさを語り、その力もあって、今では紀北地方でも指折りの〝観光ポイント〟になっている。
真土区は、観光客に気持ちよく過ごしてもらおうと、この〝飛び越え石〟周辺を整備し、自分たちで作った生ゴミ堆肥や、市提供の乾燥堆肥を使い、春は菜の花、初夏は蓮(はす)の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスを咲かせている。
中谷・前区長は「近くの野小屋を改築して、休憩所&トイレ(和式・様式)を設けています。どうぞご自由に、ゆっくり楽しんでください」と言い、「マイカーについてはすぐ近くの隅田クラブ(訪問介護)が協力、土曜、日曜日に限り、同クラブ駐車場に止めることができます」と話した。JR和歌山線/・隅田駅から徒歩約15分。


更新日:2011年10月12日 水曜日 02:02

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