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記念碑に「自治と自由」の校訓~橋本高100周年
和歌山県橋本市古佐田の県立橋本高校の創立100周年記念事業「記念碑除幕式」が、10月1日、橋本高校・古佐田丘中学校(中高一貫)の校庭で、同高校の卒業生や在校生が集まって開かれた。
記念碑は、校門を入った正面に設置された。校訓「自治と自由」と刻んだ御影石をはめ込んだ自然石で、高さ約2・5メートル、幅約1・6メートル、厚さ約80センチの大きさ。既存の同高校の校章・校歌を刻んだ歌碑に、中高一貫校となった同中学校の校章を刻み、隣に据え、周囲を川石で囲んで、クロガネモチやフラミンゴなどを植樹した。
この日、同高校で練習中の野球部、県道部、サッカー部、ソフトテニス部員らが記念碑前に集合。同事業実行委員会の向井嘉久蔵委員長が挨拶の中で、「わが母校の校歌は、全国でも珍しく校名ぬきの、素晴らしい歌詞。卒業して51年後の今も、青春のように胸が熱くなります。自治と自由を守り、次世代に名を残し、国のために頑張ってください」と期待の言葉を述べた。
同実行委員会役員や学関係者が記念碑の除幕をし、全員で校歌を斉唱した後、北浦校長は「生徒たちは、朝な夕な、この記念碑を見て、立派に育ってくれると思います」と謝辞を述べ、「自治と自由」の書を揮毫(きごう)した書家・堂本雅人さんは「私も本校の卒業生です、自治と自由を守るには、強固な意志と思いやりが必要です。次の100年に向って、後輩に引き継いでほしい」と、希望を語った。
これを受けて、同高校の生徒会会計・柳谷一徳君(2年生)が生徒会を代表し、「私たちは自治と自由を守り、学業と部活動に励んでいます。この新しい記念碑に100年の歴史の重みを感じ、後輩に伝えていきます」と、力強く誓った。
向井委員長は「すでにグラウンド拡張や、テニスコートの新設も完了しました。今後は11月20日に〝100周年記念式〟を行い、記念誌発行や、記念講演なども予定しています。協力していただいた方々に御礼申し上げます」と話した。