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老衰克服サルスベリ開花~普賢院・樹齢250年
和歌山県高野町高野山の普賢院(森寛勝住職)の名木・サルスベリが美しいピンク色の花を咲かせ、訪れる参拝者の心を和ませている。
このサルスベリは樹齢約250年で、高さ約6メートル、枝張り約10メートルもあり、普賢院玄関前の境内で、ところ狭しと、深く根を下ろしている。
普賢院の話では、このサルスベリは、1888年の高野山の大火で、多くの寺院が焼失した際も、奇跡的に生き残った。10数年前には老衰していたが、樹木医に頼んで治療し、今では樹勢を取り戻している。
幹は空洞化している部分もあるが、地中の水を吸い上げて、しっかりと生きており、今年も、ぼんぼりのようなピンク色の花を、いくつも咲かせた。参拝者らは「老衰を克服して、見事に咲いた花を見ると、たくましいエネルギーをもらえる」と、心を打たれている。
境内には、白や紫の花を咲かせるサルスベリもあり、今は白のサルスベリが梢(こずえ)あたりに花をつけている。普賢院は、高野山真言宗総本山・金剛峯寺のすぐ近くにあり、参拝・観光客らは、サルスベリを背景に記念撮影している。
更新日:2011年8月31日 水曜日 10:45