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1人30冊まで本貨します~県内初、橋本市図書館
和歌山県橋本市東家の橋本市図書館(市教育文化会館5階)が、利用者1人あたり30冊まで図書を借りられるという、県内初の〝図書貸出制度〟を導入し、利用者に喜ばれている。秋宗正男館長は「とくに子供たちに大うけで、沢山の本を読み、勉強してくれている」と言っている。
同図書館は今年4月1日から新しい貸し出し制度を導入。7月20日、すべての図書が見える〝開架式閲覧〟に改修・オープンした新図書館では、これまでと違って〝▽本人確認〟さえできれば、だれでも図書館の利用者として登録し、各自に利用カード1枚を発行する▽貸し出し限度を1人30冊(これまで1人4冊)とする▽返却期間を1か月以内(同3週間)とする、と大幅に変更した。
その〝自由と信頼〟の、市民に開かれた運営のせいか、図書館は連日250~300人を数える利用ぶりで、図書館利用登録者数は、約2万7000人にのぼっている。秋宗館長は「とくに夏休み中の子供たちは、20冊前後の本を胸に抱え、自慢顔で帰ります。みんな、にこにこと、うれしそうです」と話した。
同図書館は1100平方メートルの広さ。図書12万冊はすべて「開架式閲覧」にし、開放した三方の窓からは、国城山や愛宕山、旧市街地の風景が見える。小中高校生らは、景色のいい窓際のテーブルで、ゆったりと勉強している。
秋宗館長は「当初、図書の貸し出しを無制限にしようかとも考えましたが、それでは、どんな問題が起きるかも分かりません。また、例えば、7人家族で全員がカードを使うと、28冊まで借りることができますが、これでは返却段階でトラブルが生じやすくなります。やはり、1人30冊にしてよかったと思います」と話した。
入館は無料。開館時間は午前9時~午後6時。月曜日と年末年始は休館。