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友禅すてき150点ずらり~師弟6人手描き型染め
「伝統と新しさの出会い~友禅」というタイトルの「手描きと型染め展示即売会」が、和歌山県橋本市高野口町名倉の同市IT地域交流センター「裁ち寄り処(たちよりどころ)」で開かれている。8月21日まで。入場無料。
友禅染を橋本市や大阪府河内長野市内で指導している渡辺セツ子さん、橋本市隅田地区公民館で指導している岡本美代子さんの2人と、その弟子4人が作品約20点、販売品約130点を出展した。
額装では「蓮(はす)と鯉(こい)」「鉄線花(てっせんか)」「松竹梅」、掛け軸は「松と鶴」「桜と鹿」、扇子は「おしどり」「藤」などの美しい作品で、このほか、傘やカバン、Tシャツなども並んでいる。
同町伏原で、昨春まで(有)森岡繊維工業所を経営していた森岡俊雄さん(67)は「ここにきて手捺染(てなせん)をやっていた父の後姿を思い出しました。私も父の後を継いで、丹生川で染物を洗い、紀ノ川の河原で干しましたが、長引く繊維不況で仕事が減り、やむを得ずやめました」と話し、妻の慎子(ちかこ)さん(62)とともに「それにしても、ここに飾られている作品は、なかなか見事な出来栄えです」と、称賛していた。
同センター推進員の西村尚美さんは「ここで7月下旬に開いた〝友禅染体験教室〟には、小学2年の子どもから60歳代の方まで、約20人が参加してくれました。自分で作った品が、思ったより素敵に仕上がり、そのうえ友禅は色あせしないので、大好評でした。今後は、講師先生のご都合さえよければ、定期的に友禅染教室を開きたいと思っています」と話した。
同センターは午前9~午後5時まで。月曜休館。問い合わせは「裁ち寄り処」(電話0736・44・1401、ファックス0736・44・1402)。