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健康祈り〝茅の輪〟くぐり~丹生官省符神社
輪をくぐると厄除けになるという「夏越(なごし)の茅の輪(ちのわ)くぐりお祓(はら)い式」が6月30日、和歌山県九度山町の丹生官省符神社(宮崎志郎宮司)で、厳かに行われた。
同神社によると、茅の輪くぐりは神代の昔、素盞鳴命(すさのおのみこと)が、蘇民将来(そみんしょうらい)という人に、宿を借りたお礼に「お祓いの霊力ある茅の輪を作り、腰に着けたら、病気になったり、悪いことにあったりしない」と教わり、今まで伝えられてきたという。
この日、宮崎宮司と信者や参拝者らが、先ず本殿に集まり、家族や人々の幸せを祈って祝詞を奏上。この後、石段に「御祭禮」や「夏越大祓」と染め抜いた10本の旗が風にはためく中、朱塗りの鳥居の下に設けられた、竹2本(高さ約2メートル)の間の茅の輪(直径約1メートル)を次々とくぐった。
宮崎宮司は「人間は万物の霊長といわれますが、動植物すべての犠牲のうえに生かされています。深く神様に感謝申し上げ、災いを招かないようにしてください」と話した。
更新日:2011年6月30日 木曜日 16:55