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「紀州屋根屋」腕ふるう~堀越観音の萱葺き

    屋根裏に保存していた山萱で葺き替える「紀州屋根屋」さん
    屋根裏に保存していた山萱で葺き替える「紀州屋根屋」さん
    屋根裏に保存していた山萱で葺き替える「紀州屋根屋」さん
    古い屋根を取り除く屋根葺き職人たち
    吹き替えを終えて美しくなった萱葺屋根
    吹き替えを終えて美しくなった萱葺屋根

和歌山県かつらぎ町堀越の真言宗山階派・天龍院「堀越癪(しゃく)観音」(向井聖順住職)で、今では少なくなった萱葺(かやぶき)屋根の葺き替え作業が、約30年ぶりに行われた。
葺き替えられたのは、同観音の庫裏(くり)と、近所にある持ち家など3か所。長年にわたって風雪にさらされ、雨漏りがするようになったため、腕利き職人に依頼した。
作業に携わったのは「紀州屋根屋」と呼ばれている橋本市の萱葺職人・西山俊男さん(78)と尾浦冨栄さん(79)。2人は手伝い人とともに、約100年前に建てられたという萱葺屋根の家にのぼり、すっかり痛んだ萱を取り除いた後、屋根裏に保存していた山萱(やまがや)を取り出し、丹念に吹き替えた。向井住職は「これで安心」と喜んでいる。
橋本市の屋根葺き職人は、橋本市史によると、江戸時代から柱本、矢倉脇の農家の人たちが、農閑期に副業として、地元の根古川上流や大阪府河内長野市の岩湧山(いわきさん)などで、良質の山萱を刈り取り、河内長野市や羽曳野市などで、屋根葺き仕事をしていた。
 西山さんは「屋根葺き職人は大正~昭和初期、柱本や矢倉脇に約140人いたが、互屋根に変わっていく中、今は2人だけになりました。後継者がいないのが現状です」と、残念がっている。   (フォトライター 北森久雄)

更新日:2011年5月26日 木曜日 14:06

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