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勇壮に舞う伊勢大神楽~橋本の初夏の風物詩
国の重要無形民俗文化財に指定されている「伊勢大神楽(だいかぐら)」が、伊勢神宮から遠く離れた和歌山県橋本地方に巡業にやってきて、色鮮やかで勇壮な獅子舞を披露し、初夏の風物詩を繰り広げている。
伊勢大神楽講社(三重県桑名市)によると、伊勢大神楽は約800年前から、お伊勢参りができないお年寄りや、からだの不自由な人々のために、毎年夏、地方巡業を続けている。
同講社の一行7人は、5月上旬から下旬にかけて、あらかじめ葉書で知らせておいた、橋本地方の約1500軒を、1軒ずつ丁重(ていちょう)に訪問。東家地区の旧大和街道では、2頭の獅子が、笛、太鼓の音に合わせて舞いながら、沿道の家々の無病息災、商売繁盛を祈った。
たまたま通りがかった橋本保育園、幼稚園の子どもたちは、目を丸くして大喜び。岩坪義隆さん(79)は「毎年、大神楽がくるのを楽しみにしています。門で舞ってもらうと、ほんとうに厄除けできた気分になり、すがすがしいです」と明るく笑っていた。
更新日:2011年5月17日 火曜日 13:41