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ヒノキ球果の安眠枕、都会人に人気、大弥工芸出展
和歌山県橋本市河瀬の大弥工芸(奥村浩章社長)が、大阪市浪速区の大阪府立体育館で開かれたイベント「天下の台所 大阪まつり」(大起水産主催)で、ヒノキの球果(きゅうか)を詰めた「安眠枕」を出展したところ、大阪人に好評を博した。
球果は、たとえば「松ぼっくり」(松かさ)のようなもので、いわば「ヒノキかさ」ともいうべき直径わずか5mm程度の小さなもの。紀伊半島の山々で収拾し、種子を取り除くと、球果の中に適度な隙間ができて、弾力性もつく。球果は、ヒノキの香りを発散して、人には心地よいが、人の嫌がるガ(蛾)やカメムシ、ダニなどが寄り付かないというシロモノ。
奥村さんは、大起水産からの呼びかけで、独自の工芸品を出展したが、そのうち、用意した「ヒノキ球果の安眠枕」30袋は、たちまち売り切れ。「ぜひ作って欲しい」という注文が6件もあったという。大阪在住者や通勤者には、都会のコンクリートジャングル生活で、ヒノキの香りが懐かしく、虫に対して忌避効果のある球果に、魅了されたらしい。奥村さんは、「ヒノキの香り、いい通気性、音がしない、ソフト、虫よけ…と、枕に詰めるには長所ばかり。きっと人気商品になるでしょう」と自慢。「球果だけ売るか、球果を詰めた枕をうるか、販売方法はネット販売にするか」と思案中だ。
更新日:2011年3月25日 金曜日 18:11