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おおっ!書画「わたしが岡潔です」紀見北地区公民館

和歌山県橋本市の名誉市民で世界的超1級の数学者・岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)の偉業を知ってもらおうと、同市三石台の書家で篆刻(てんこく)家の三田象山(みた・しょうざん)さん(76)が、岡博士の巨大な書画作品「わたしが岡潔です」を制作し、地元の紀見北地区公民館・玄関わきの壁面に掲示、多くの来館者を感激させている。
岡博士は大阪市出身で、幼少期や中学時代を紀見村(現・柱本)で生活。京都帝国大学に学び「多変数函数論」を発表。「世界の天才数学者でも1問解くのに100年かかる」と言われた世界3大難問を1人で解いた超天才。文化勲章受章者。
三田さんの書画作品「わたしが岡潔です」は、4枚のロール紙を貼りあわせた高さ約4メートル、幅3メートルの大きさで、上部中央には力強い髪型で、黒縁のメガネを掛けた、目鼻口の鋭い岡博士の顔が描かれている。
淡い彩色を使った円内には墨筆で、潔少年五さいの時、文一郎じいさんから教わりました。「大切なのは思いやりの心をもつことじゃ。だれかが困っていたら 自分のことは後にして 先にその人を手つだってやりなさい」と、書いている。
別の円内には、「数学は人類にどんな利益があるのですか?」と問う人に、「春の野に咲くスミレは ただスミレとして咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろとなかろうと  それはスミレのあずかり知らないことだ」と岡潔先生は答えられました。などとしたためている。
中程には巻紙状に「岡潔の年譜」を綴り、岡博士の下駄ばきの左右の裸足(はだし)が描かれ、紀伊見峠を歩く音さえ聴こえてきそう。
紀見北地区公民館の山本直子(やまもと・なおこ)館長は11月17日(日)、岡博士の故郷で開催される第24回紀伊見峠「ふるさと展望」を機会に、岡博士の偉業を広く知ってもらおうと、地元児童の書道教育などに貢献している三田さんに書画作品の製作を依頼した。
これを快諾した三田さんは、同館運営委員長で岡潔数学WAVEの森脇稔(もりわき・みのる)理事から預かった資料を基に、岡博士の生き生きした表情を墨絵で描き、共感した岡博士の名言を流暢(りゅうちょう)な書で表した。
三田さんは「私も岡博士のことは、多くの方々に知ってほしいです」と述べ、森脇理事は「さすがに素晴らしい書画作品です。皆さん、玄関を入った瞬間、岡潔博士を心に刻みます」と謝辞を述べた。
「ふるさと展望」は11月17日午前9時、同市柱本の柱本小学校で開会式。手作りの駕篭(かご)や仮装など13チーム約250人が出発。昔の高野街道である紀伊見峠(標高約400メートル、往復5・5キロ)などを歩く。
同小体育館では午前9時からお茶席、琴の生演奏、模擬店、ふるさと・環境学習など、同11時から「数学者 岡潔先生の娘さんと話そう!~生前の素顔にせまる~」などがある。
問い合わせは同実行委員会(事務局・紀見北地区公民館=電話0736・37・2867)へ。
写真はいずれも紀見北地区公民館・玄関わきの壁に掲げられた三田象山さんの書画作品「わたしが岡潔です」。

更新日:2019年10月26日 土曜日 00:00

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