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仏様と香りの世界♪絵画や香炉を展示~高野山霊宝館

仏様を供養する焼香――。仏教・密教に欠かせない「香り」に照準を合わせた初の企画展「〝香り〟の荘厳(そうごん)」が、和歌山県高野町の高野山霊宝館(れいほうかん)で開かれている。企画した福形安希子(ふくがた・あきこ)学芸員は、「展示中のお香に鼻を近づけたり、仏画の香炉絵やその実物を見たりして、仏様とお香の大切さを感じてほしい」と言っている。
この企画展は前期(~11月25日)と後期(11月27日~来年1月14日)に分けて国宝5点、重要文化財7点、県指定文化財16点など計114点を展示。
高野山3大秘法の一つ、国宝・諸尊仏龕(しょそんぶつがん=前・後期展示)は、中央に釈迦如来(しゃかにょらい)、向かって右側に観音菩薩(かんのんぼさつ)、左側に弥勒菩薩(みろくぼさつ)、周囲に小さく菩薩、比丘(びく)、供養者などを彫刻。1300年前の制作当時は、白檀(びゃくだん)の香りを放ったと推定される。
国宝・阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう=前期展示)は、阿弥陀如来と脇侍の観音・勢至菩薩(せいしぼさつ)の来迎図で、阿弥陀の前に香炉(こうろ)が置かれ、それは下から雲、蓮華(れんげ)、3羽の鳥が乗る宝坐(ほうざ)、華籠(けこ)の上に置かれ、まさに香りが仏様を包み込むよう。
重文・蓮華形柄香炉(れんげがた・えごうろ)は、僧侶が法会の際、手に持って香を献じる仏具。鎌倉時代以降に作られた優れもので、計4点の柄香炉を出展。この他に不断経用(ふだんきょうよう)の香木(こうぼく)は法会の際、削って焚いたらしい。
一方、誰もが知る線香や焼香とともに、白檀(びゃくだん)、沈香(ちんこう)、鬱金(うこん)、丁子(ちょうじ)、龍脳(りゅうのう)、塗香(ずこう)、抹香(まっこう)なども展示され、鼻を近づけて体感できる。
学芸員による展示解説は、11月23日午後1時30分から行われる。開館は午前8時30分~午後5時30分(11月以降は午後5時)。入館はいずれも午後5時まで。
拝観料は一般600円、高校・大学生350円、小・中学生250円。関西文化の日の11月12日(月)と、和歌山県ふるさと誕生日の同22日(木)は無料開館日となる。年末年始(12月28日~1月4日)は休館。
問い合わせは高野山霊宝館(電話=0736・56・2029)。
写真(上)は昔は白檀の香りを放ったと思われる国宝・諸尊仏龕。写真(中)は国宝・阿弥陀三尊像=阿弥陀如来の前に香炉が描かれている。写真(下)は法事の際に削って使われた白檀の木。

更新日:2018年11月1日 木曜日 00:01

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