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雪合戦など森の遊び♪橋本ひだまり=森林ESD報告

子供たちの自然体験に貢献している和歌山県橋本市北馬場の「橋本ひだまり倶楽部」=内山裕文(うちやま・ひろとも)会長=は、大阪市の近畿中国森林管理局・森林のギャラリーで開かれた「森林環境教育(森林ESD)活動報告・意見交換会」に参加、その活動ぶりを報告した。同倶楽部・事務局担当の小杉美恵子(こすぎ・みえこ)さんは「スタッフの森づくり作業は大変ですが、子供たちの健やかな成長に向けて、さらに小学校やこども園と協働していきたい」と張り切っている。
同報告会には近畿、中国地方の75団体125人が参加。8事例12団体の事例報告と講演、パネルディスカッションがあり、橋本市からは応募して選ばれた橋本ひだまり倶楽部、市内のすみだこども園、市立清水小学校が、それぞれ事例報告した。
橋本ひだまり倶楽部は2001年4月にスタート。ボランティア会員が森の道作りや草刈り、植樹、食事仕度などに奮戦し、木造平屋建ての学習体験棟や北側広場を拠点にして、こども園や小学校の児童、未就学児らを招き、楽しい森林体験をさせてきた。
報告会の会場では、「人が入ることで森は甦ります 森に入ることで子どもたちの心も甦ります」「森で過ごす時間はわくわくどきどき 楽しいはこどもが見つけます」との言葉と、沢山の子供たちの森遊びの写真を載せたポスター(A1判)を掲示。
小杉さんは「森のようちえん」=3歳~5歳、「トムソーヤ」=小学1、2年生、「自然体験クラブ」=小学3~6年生、「畑ごんぼキッズ」=4歳~小学6年生が対象と報告した。
その内容は、子供たちがノコギリで木を伐る、お米をとぐ、竹流しソーメンを食べる、森の道を歩く、野鳥の声を聴く、木の実を拾う、ヒキガエルをつかむ、シイタケを採る、雪合戦に挑むなど、ほとんど自由奔放に遊ばせるとともに、森の中などで紙芝居も披露。そのスナップ写真をスクリーンに投影しながら、わかりやすく紹介した。
その成果として「子供たちの目の輝き」「みんな100倍楽しんで帰る」「スタッフのやりがい」と説明。今後の取り組みとして、「森と親しむ園児を増やす」「未就学児の森林体験に取り組む」「近隣の自然を生かす」「スタッフの研修・勉強会を増やす」と報告して締めくくった。
小杉さんは「子供たちが立派に成長するには、先ず自然の中で自由に遊ぶことからではないでしょうか。この森林体験には、国の力で追い風が吹いているように思います。こども園や小学校との協働で、素晴らしい『森のようちえん』にしたいです」と話していた。
写真(上)は橋本ひだまり倶楽部の「森のようちえん」で、雪だるまを作って大喜びの子どもたち。写真(中)は活動報告会場で披露した橋本ひだまり倶楽部のポスター。写真(下)は自作の水鉄砲で水を飛ばして大喜びの子供たち。


更新日:2018年2月16日 金曜日 00:00

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