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シイタケ栽培・子供らに体験を~橋本ひだまり倶楽部

子供たちの心身をはぐくむ「里山づくり」に取り組んでいる和歌山県橋本市の「橋本ひだまり倶楽部」=石井敏明(いしい・としあき)会長=は、昨秋から今春にかけて、同市北馬場の「郷土の森」学習体験棟周辺で、子供たちにシイタケ栽培を学ばせるクヌギの伐採・加工に取り組んだ。同倶楽部事務局担当の小杉美恵子(こすぎ・みえこ)さんは、「皆さんのお陰で準備が整い、これで子供たちがシイタケ栽培や収穫、味覚体験ができる。将来の人生にきっと役立ちます」と喜んでいる。
同倶楽部は「荒地を里山に」と2000年4月に発足。市民ボランティアがツリーハウスや展望台、山道づくりなどを展開。昨年も森のクヌギを伐採して、シイタケ栽培の榾木(ほだぎ)づくりに働いた。
「郷土の森」学習体験棟そばの山裾には、数年前に加工した長さ約1メートル、直径10センチ程度の榾木約200本を立て掛け、その手前にはさらに長さ約30~40センチ、直径10~20センチに切り揃えた榾木約100本を用意した。
これにドリルで穴をあけ、そこにシイタケ菌の付着した瓶詰(びんづめ)状の木を、木槌(きづち)などで打ち込み、植え込むと、約2年後には無数のシイタケが生えてくる。
3月下旬には和歌山市の中学生約40人が、「郷土の森」学習体験棟を訪れ、自然散策したあと、この榾木にシイタケ菌・打ち込み、すでに繁殖しているシイタケの収穫も体験。女性ボランティア手作りのシイタケ入り豚汁を味わう予定。もちろん普段から、大勢の子どもたちも、同様の体験を通して、自然と人間との一体感を学んでいる。
小杉さんは「みんな生き生きと、自然に親しんでくれています」と話し、石井会長は「ここに来て、人として最も大切なことを感じてくれたら、会員一同、本望です」と話している。
写真(上)は橋本ひだまり倶楽部のメンバーが準備したシイタケ栽培用の榾木。写真(中)は榾木で栽培される見事なシイタケ。写真(下)は榾木を運ぶなど懸命に働く橋本ひだまり倶楽部会員たち。


更新日:2016年3月4日 金曜日 00:00

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