ニュース & 話題

〝飛鳥美人〟登場~万葉歌碑など案内~橋本・真土区

和歌山県橋本市隅田町真土区で3月28日行われた「菜の花畑で宝探しラリー」に、古墳~奈良時代の衣装をまとった〝飛鳥美人〟が登場。名高い落合川の〝飛び越え石〟や、周辺の万葉歌碑を案内し、観光客を喜ばせた。
〝飛鳥美人〟に変身したのは、橋本観光ガイドの会会長の堀切あけみさんや、メンバーの川名ちず子さん、中澤初美さんの3人。衣装は、堀切さんの友人でリフォームのベテラン田宮洋子さんが、ボランティアで丹精込めて制作した。
この日、糸のような春雨が降ったりやんだりする中、JR隅田駅前には、家族連れや仲良しグループなど約60人が集合。真土区の西岡明区長が「きょうは万葉人の心で、ゆったり楽しんでください」と歓迎の挨拶。同観光ガイドの会副会長の豊田恒雄さんの指導で、全員、ウォーミングアップをして体を柔軟にした。
この後、観光ガイドの会の松本真裕美さんが、隅田駅前の万葉歌碑「亦打山(まつちやま) 夕越え行きて 蘆前(いほざき)の隅田河原に ひとりかも寝む」(弁基)について、「僧・弁基は、真土山を夕方越えて、紀の川の河原で、今夜は独り寝ることであろうか、と詠いました」と説明。「海のない大和の人たちは、海のある紀の国にあこがれて旅をし、紀の国に入った最初の土地、ここ真土では、8首もの和歌を残しています」などとわかりやすく話した。
隅田駅から真土山を越えたところ、大和と紀州の国境(くにざかい)を流れる落合川では、大和側と紀州側に一つずつ巨石があり、これが有名な〝飛び越え石〟で、その間を清流が音を立てて流れている。
落合川西側の段々畑では、一面、菜の花が満開で、まるで黄色いジュウタンを敷き詰めたような眩しさ。堀切さん、川名さん、中澤さんら、豊田さんらは〝飛び越え石〟の歴史や、「いで吾が駒 早く行きこそ 亦打山 待つらむ妹を 行きてこそ早見む」(作者未詳=さあわが駒よ 早く行っておくれ きっと今ごろ私を待っている妹に 早く逢いたいから)などの万葉歌碑について、歌会始のような節をつけて詠み、その意味を噛み砕いて話した。
このイベントは橋本市主催の「花と緑のリサイクル花まつり」の協賛事業の〝宝探しラリー〟だが、参加者らはむしろ、万葉時代の雰囲気が残る、真土の自然や風景を満喫している様子だった。
真土区はここ数年で〝飛び越え石〟周辺の整備や、休憩所(男女トイレ)開設、四季の花栽培などに尽力してきた。西岡区長は「先人のお陰で、真土は良くなりました。皆さん、ぜひ万葉古道へ遊びにきてください」と言っている。
写真(上)は万葉人が馬または徒歩で激しく往来した落合川の〝飛び越え石〟=〝飛鳥美人〟役は川名さん、中澤さん。右の巨石は大和側、左の巨石は紀州側。写真(中)は隅田駅前で万葉歌碑の説明をする松本さん。写真(下)は真土区の菜の花畑の万葉歌碑について説明する川名さん、中澤さん。

更新日:2013年3月28日 木曜日 15:21

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事