特集
春を祝う「花盛祭」4月17日に丹生都比売神社
春の訪れを祝う恒例の「花盛祭」が4月17日、和歌山県かつらぎ町上天野203の世界遺産「丹生都比売(にゅうつひめ)神社」で開かれる。桜咲く春爛漫の中、神官など装束姿の行列が練り歩く、鎌倉時代から続く例大祭で、例年、全国から大勢の観光客でにぎわう。
日程は午前10時から、神官が本殿の扉を開け、祝詞(のりと)を奏上。地元の子どもたちが神前神楽「浦安の舞」を舞う。同11時45分から舞楽「陵王」を奉納、芝生では野点が行われる。午後1時から、神様の神宝を持った古装束姿の人たちが「渡御(とぎょ)の儀」を行った後、地元グループによる和太鼓の奉納、餅まきがある。野点は午前10時ごろから行われ、抹茶(お菓子付き)をいただく。ただし、「渡御の儀」は雨天中止。その他の行事は、天候具合により、変更する場合がある。
当日は、JR橋本駅~同神社間で臨時直行バス、高野山・奥の院~千手院橋~同神社間で、臨時バスを運行し、JR笠田駅から同神社間で町営コミュニティーバスを増便する。当日は駐車場が混雑するので、バス利用を呼びかけている。
同神社は約1700年前に創建されたと伝えられる古社で、全国180余社の総本社。弘法大師は約1200年前、同神社所領の高野山の土地を借りて開山。これが神仏融合の始まりといわれる。楼門や本殿4殿は重要文化財で、鏡池に架かる太鼓橋は美しい。問い合わせは同神社(電話0736・26・0102)か、かつらぎ町観光協会(電話0736・22・0300)。
更新日:2011年3月30日 水曜日 14:31