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秋彼岸の白木槿(しろむくげ)や紫の藪蘭(やぶらん)開花♡「石堂丸物語」で名高い西光寺・学文路苅萱堂♪
平安時代の親子哀話「石童丸物語」のヒロイン・千里御前(ちさとごぜん)の菩提寺である、和歌山県橋本市学文路の西光寺・学文路苅萱堂(さいこうじ・かむろかるかやどう)=田野賢朗(たの・けんろう)住職=の境内で、秋彼岸の9月23日、白木槿(しろむくげ)や紫の藪蘭(やぶらん)が開花、千里御前・石堂丸母子の余情を繰りひろげた。
石童丸物語」とは、筑紫の国(福岡県)の領主が、苅萱道心(かるかや・どうしん)と称して高野山で修行。道心が出家後、2番目の夫人(側室)・千里が生んだ一子・石童丸が、父と会いたさに、千里とともに高野山をめざす。
ところが女人禁制のため、母を学文路苅萱堂近くの旅館「玉屋(たまや)」に残して道心に会ったが、修行中の道心は父と名乗れず、落胆した石童丸が「玉屋」に戻ったところ、すでに母は心労のため急逝。石童丸は道心の弟子となるが生涯、父子の名乗りはできなかったという哀話である。
この日、紀の川南岸の高台にある学文路・苅萱堂の境内では、木槿(むくげ)や藪蘭(やぶらん)が神々しく開花。秋彼岸とあって、近くの墓地では無数の供花が輝き、檀信徒の方々が大勢参拝。祖先に感謝・安寧を祈っていた。
木槿の俳句15句紹介]
墓多き小寺の垣や花木槿(河東碧梧桐)
人の世の淋しさ木槿咲きにけり(角川春樹)
朝が来て咲きあらたむる白木槿(高澤良一)
物洗ふ音や木槿の垣の内(寺田寅彦)
花木槿はだか童のかざし哉(松尾芭蕉)
縁先に茶をよばれ居て木槿かな(尾崎迷堂)
今日の花たたみ木槿の夕べかな(稲畑汀子)
僧若し頭に木槿から来た蚊(金子兜太)
宗祗忌や旅の残花の白木槿(森澄雄)
日ざかりの木槿を打ちし京の雨(森澄雄)
白木槿まいにち咲いてまいにち淋し(山口青邨)
白木槿妻の逝きたる朝の白(沖津をさむ)
高野へと心急かるゝ白木槿(川崎展宏)
朝が来て咲きあらたむる白木槿(高澤良一)
ふるさとの木槿の垣や秋出水(飯田蛇笏)
写真(上、中)は白木槿や紫の藪蘭の花。写真(下)は高野山真言宗西光寺・学文路苅萱堂。













