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黄金色の稲穂波まばゆく、近くで無数の青柿生まれる♡「杉尾の巨石」で名高い橋本の山里~家族連れら四季の風景楽しむ
日本の音風景100選「杉尾の巨石」で知られる、和歌山県橋本市杉尾の山里で、8月下旬、稲穂が黄金色に実り、柿畑では無数の青柿が生まれ、初秋の日本風情まばゆく、参拝・観光客の心を和ませている。
「杉尾の巨石」は、地元の明王寺から635段の階段を登った山上にあり、昔、一言主命(ひとことぬしのみこと)が、葛城山から金峯山に架橋するために集めたという伝説がある。その巨石に耳を当てると、不思議にも、遥かに離れた紀の川の水音が聴こえてくると言われている。
8月下旬の明王寺周辺は、あぜ道に囲まれた水田の稲穂が神々しく垂れて、涼風いただく稲穂波がまばゆい。柿畑の葉陰では、無数の青柿が生まれていて、枝葉が涼風を浴びると、無数の青柿も瑞々しさでいっぱい。
9月初旬には青柿も色づき、農家の方々が収穫出荷。9月下旬には稲刈りが始まり、天日干しの〝稲架の屏風〟が何枚も並び、あぜ道では鮮やかな彼岸花が咲き競うことになる。
マイカーで訪れる家族連れや、友人グループは明王寺・参道入口付近の駐車場に車を止めて、635段もの階段を登るか、約15分かかる回り道を歩いて「杉尾の巨石」に静かに耳を当てたりスマホ撮影したり。
地元農家で元区長の尾上賢一(おのうえ・けんいち)さんは「ここは四季の自然豊かな山里。皆さん、ぜひ楽しいひとときを…」と話していた。
写真(上)は杉尾の黄金色の稲穂。写真(中)は杉尾の明王寺。写真(下)は無数に生まれつつある青柿。
[稲穂の俳句20句紹介]
かかし傘の月夜のかげや稲の上(飯田蛇笏)
山陰や草穂まじりに稲の出来(飯田蛇笏)
婆つれし佛詣りや稻曇 (正岡子規)
稻の香や汽車から見ゆる法隆寺(正岡子規)
むつかしき牛の眉間や稲の秋 (山口誓子)
稲田ゆく自転車重き農婦乗せ(山口誓子)
稲の香にむせぶ仏の野に立てり(水原秋桜子)
稲の波案山子も少し動きをり( 高浜虚子)
稲むらの上や夜寒の星垂るる(芥川龍之介)
稲田バス軽き老母の揺れどほし(津田清子)
海荒れて海際の稲しづまらず(津田清子)
徳利の口まつくらや稲穂波(桂信子)
月夜稲よりも顔あきらかに(森 澄雄)
稲終へて淡海見に来ぬ越後衆(森澄雄)
案山子かと見れば人なり稲熟るゝ(日野草城)
稲穂波よりもしづかに最上川(鷹羽狩行)
わがこころ稲の穂波にただよへり 山口青邨
稲束を抱き学童に声をかけ 西村和子 窓
稲穂波父が冥途もきっと晴 池田澄子
我が思ふ如く人行く稲田かな 中村汀女
[青柿の俳句20句紹介]
青柿や秘仏小さき円通寺(加藤三七子)
青柿を投げあう子らの村ざかい(吉田さかえ)
あひびきの影の別れて青柿落つ 石川桂郎 含羞
子規まつる柿青けれど供へけり 河野静雲
弟の忌の青柿に雨はげし 菖蒲あや
裏窓を飾る青柿吾子生れし 深見けん二
ちっぽけな青柿にしてお恥ずかし(高澤良一)
ブランコのゆれて青柿ふって来し(長野 豊子)
四角ばる青柿の面(つら)蟹に似て(高澤良一)
夜の目の家族青柿硝子越し(桜井博道)
芭蕉茂りて一青柿をつつみたり(松村蒼石)
青柿が落ちて月光鳴りはじむ(増田まさみ)
青柿に山影移る天武陵(角川春樹)
青柿のまだ小さければしきり落つ(高浜年尾)
青柿の一つ落ち屋根に猫眠る(阿部みどり女)
青柿の月日やけふも雨そそぐ(長谷川素逝)
青柿の落ちしより早かびそめし(高濱虚子)
青柿の野口英世の生家なり(久米三汀)
青柿やかみなり親爺の齢になり(高澤良一)
青柿や丹波黒牛その仔牛(右城暮石)













