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世界遺産「高野参詣・黒河道」で萱草(かんぞう)の花満開♡彼方の城山など霧雨に包まれる~高野山麓・精進野菜、金剛峯寺へ生産者ら奉納♪
和歌山県橋本市賢堂の世界遺産「高野参詣・黒河道(くろこみち)」入口付近で7月18日、鮮やかな黄橙色(きとうしょく)の萱草(かんぞう)の花が満開になり、大銀杏(いちょう)の木陰では、本尊阿弥陀如来「高野玉川新四国霊場 第二番護摩壇」が神々しい。
北側の眼下ではJR・南海橋本駅周辺の市街地がひろがり、彼方の葛城・金剛連峰の手前では長藪城址のある城山(三山)が霧雨に包まれている。
ここは昔から高野山麓の農家が野菜を担いで山路をよじ登り、農耕の出来ない高野山へ必死で奉納。僧侶は弘法大師・空海の廟前(びょうぜん)に捧げて「野菜の屑(くず)さえも重宝した」と伝わっている。
高野山麓農産物産地化協議会(生産者5人)や伊都振興局、橋本市、JAわかやま各関係者らは、その伝統を守り平成30年(2018)から高野山麓・精進野菜を車で運び金剛峯寺へ奉納。この日も見事なトマトやナス、南瓜などを沢山捧げた。
同日午後、黒河道入口の高台では黄橙色(きとうしょく)の萱草(かんぞう)の花が涼風にかがやき、橋本駅裏の陵山(みささぎやま)古墳の彼方では、長藪城址の城山(三山)が影絵のような風情。
黒河道を訪れるハイカーらは「ここからの眺めは最高。昔の人たちの心がよみがえってくる」と大きくまばたいていた。
萱草の花の俳句25句紹介]
萱草も咲いたばつてん別れかな(芥川龍之介)
萱草や昨日の花の枯れ添へる 松本たかし
萱草や浅間をかくすちぎれ雲(寺田寅彦)
業平忌萱草の雨もこの日より(岡井省二)
狐啼く神威岬の花萱草(井村和子)
断崖に風の道あり花萱草(田村恵子)
湯煙に人現るゝ時萱草も(高浜虚子)
百合・萱草立てて芦野や盆掃除(加藤知世子)
浜萱草風見・汐見の濡れ仏(中村純子)
忘草人に頭巾を隠しけり(星野麦人)
野に咲いて忘草とはかなしき名(下村梅子)
しばらくは野に出ず萱草庭に咲く(山口青邨)
萱草が咲いてきれいな風が吹く(大峯あきら)
萱草の黄からはじまる野の夜明(後藤比奈夫)
萱草の芽に雨しみる田径かな(飯田蛇笏)
萱草の芽は衿正す朝の日に(山口青邨)
戻り来て値ゑし萱草未だ咲かず(杉田久女)
湯治場や黄なる萱草得て帰る(正岡子規)
萱草に雷遠き日かげかな(正岡子規)
萱草やこゝに芽をふく忘草(正岡子規)
萱草の夕花明り熊野川(森 澄雄)
朝のうち行者通りぬ野萱草(森澄雄)
萱草にさらに夕日の紅をそふ(森澄雄)
萱草の花にかくれて浅間噴く(長谷川かな女)
萱草の夕日の色に咲き惜しむ(駒井えつ子)
写真(上)は黒河道入口付近に咲いた萱草の花。写真(中)は「高野玉川新四国霊場 第二番護摩壇」。写真(下)は高台から眺めた橋本駅周辺の市街地や陵山古墳の彼方に見える城山風景。













