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橋本・恋野「あじさいまつり」大賑わい♡ウインズ平阪ミニライブ&紫陽花たのしむ♪
奈良時代の中将姫ゆかりの和歌山県橋本市恋野の「恋し野 あじさい園」で6月22日「あじさいまつり」(同実行委主催)が開かれ、紀州紀ノ川太鼓演奏や、ウインズ平阪ミニライブがあり、橋本・伊都地方や近府県から訪れた大勢の観光客は、梅雨晴れの日曜日のひとときを楽しんだ。
「恋し野あじさい園」は、紀の川南岸の丘陵地の本田池(ほんでんいけ)周辺で、地元住民が20数年前、紫陽花(あじさい)約50種5000本を植栽。この日、紀州手毬(てまり)のような幾つもの花が見頃を迎えていた。
午後1時から「ウインズ平阪ミニライブ」が開かれ、ギター片手に素晴らしい歌声が流れると、紫陽花も涼風をいただいて眩さいっぱい。日傘や夏帽姿の客席から何度も拍手の波が起きてくる。
周辺ではテント張りの店が並び、大勢の家族連れらが木陰に座って、かき氷やジュースなどを味わい、親は子どもの、子どもは親の顔をうちわ(団扇)で仰いであげていた。
[紫陽花の俳句24句紹介]
帰省子に雨の紫陽花濃むらさき(水原秋桜子)
思ひ出して又紫陽花の染めかふる(正岡子規)
濯ぎ場に紫陽花映り十二橋 (水原秋桜子)
病棟は暗き窓もつ濃紫陽花(山田弘子)
紫陽花に佇んで胸濡らしけり(黛 まどか)
紫陽花に八月の山高からず(飯田蛇笏)
紫陽花に瞳ばかりの記憶あり(長谷川かな女)
紫陽花に置いたる五指の沈みけり(川崎展宏)
紫陽花の真夜の変化はわれ知らず(鈴木真砂女)
紫陽花の花に日を経る湯治かな(高浜虚子)
紫陽花の藍きはまると見る日かな(中村汀女)
紫陽花やきのふの誠けふの嘘(正岡子規)
紫陽花や大きな夢はばらばらに(加藤楸邨)
紫陽花や水辺の夕餉早きかな()水原秋櫻子)
紫陽花や筧に口をそゝぐ尼(寺田寅彦)
紫陽花や赤に化けたる雨上り(正岡子規)
紫陽花や身を持ちくづす庵の主(永井荷風)
あぢさゐの残花といへどみづみづし(山口誓子)
あぢさゐの毬の幼き帰郷かな(鈴木真砂女)
あぢさゐの色にはじまる子の日誌(稲畑汀子)
あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ(橋本多佳子)
あぢさゐやこの高みまで来れば山(久保田万太郎)
ゆあみして来てあぢさゐの前を過ぐ(山口誓子)
大學の中のあぢさゐ咲けるみち(久保田万太郎)
写真(上、中)はウインズ平阪ミニライブ風景。写真(下)は神々しい紫陽花を楽しむ観光客=左側は大賑わいのかき氷、飲料水、果物などのお店。