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「真夏日」迎えた橋本地方~山河の深緑・清流まばゆく南海電車が鉄橋往来、青鷺は川魚を求め、松の芯は大空を指す♪

体感温度30度以上の「真夏日」を迎えた6月17日午後、和歌山県橋本市の山河は深緑&清流もまばゆく、南海電車が紀の川・鉄橋を往来、青鷺(あおさぎ)が川面(かわも)を踏み歩き、川岸では長い松の芯が空を指して輝いていた。

 

ここは日本女性初の五輪金メダル・前畑秀子と、世界初の潜水泳法・金メダル・古川勝の生誕地。2人が子どものころ泳いだJR・南海橋本駅近くの紀の川右岸に立つと、上流の長い鉄橋を南海電車が渡っている。

支流の橋本川・松ケ枝橋に立つと、梅雨の泥川が清流に変わり、青鷺(あおさぎ)が川魚を探索している。

ここは旧高野・大和街道の一角で、平成30年(2018)植栽の同橋たもとのクロマツ(黒松)は若々しく生長。約30センチの松の芯がまばゆい。

 

同橋はJR・南海橋本駅に近く、大勢の通勤・通学、ショッピング客が楽しく往来。春には同川両岸で花水木(はなみずき)が鮮やかに開花、お盆には灯籠流しが

営まれている。

 

[深緑の俳句15句紹介]

葉畳となり十薬の深緑(飯村周子)

天の色やあく迄深緑(正岡子規)

鮒釣の子供の去りし深緑(山本洋子)

天の川内海夜も深みどり(西村公鳳)

蓮の実のその深緑物語り(金子皆子)

青蔦の静かな夜の深みどり(加藤楸邨)

七夕の風吹く岸の深みどり(飯田龍太)

水筒の茶がのど通る深みどり(辻田克巳)

まぬ湖の葉月の深みどり(田中敦子)

水浅く一語一音深緑(原裕)

深緑の山が吐き出す荒神輿(後藤軒太郎)

花終へし擬宝珠を加ふ深みどり(岡本眸)

バード/ウィーク湖の際まで深緑(鷹羽狩行)

倶利伽羅の深みどり照り蝉時雨/文挟夫佐恵

子かまきり薄みどり草深みどり/鈴木しげを

龍の玉吾子が嫁く日は深みどり/大峯あきら

 

[季語・松の芯の俳句15句紹介]

 

僧訪ふに松の芯見て大徳寺(森澄雄)

昼が夜となるめでたさや松の芯(宇多喜代子 )

松の芯ときに女も車座に(宇多喜代子)

松の芯みていつまでも畳の上(桂信子)

テラスより見てことごとく松の芯(桂信子)

松の芯顔出すものへ夕日の紅( 桂信子)

志松にもありて松の芯(鷹羽狩行)

松の芯立ちて城址に人あそぶ(長谷川かな女)

武蔵野の鳥来る松の芯無限(長谷川かな女)

朝毎の名演奏者緑立つ(石田波郷)

流鏑馬に雨の上りし緑立つ(後藤比奈夫)

こぞり立つ松の緑の二十本(稲畑汀子)

松葉散る松の緑の伸びにけり(正岡子規)

かなしみの人の飲食松の芯(山本洋子)

松の芯浪うらうらと寄せにけり(高澤良一)

 

写真(上)は紀の川鉄橋を渡る南海電車。写真(中)は橋本川を踏み歩く青鷺。

写真(下)は松ケ枝橋たもとの鮮やかな松の芯。彼方は真言律宗・妙楽寺の愛宕山。


更新日:2025年6月17日 火曜日 13:14

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