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子どもたち「アイガモ放鳥」体験♡橋本・大西さんの植田~電線の夏ツバメも楽しく見守る♪
無農薬で稲を育てる「アイガモ農法」を実践している、和歌山県橋本市恋野の大西啓斗(おにし・ひろと)さん(29)の植田で6月13日、同市認定・すみだこども園や市立恋野小学校の児童ら約60人が「アイガモの放鳥体験」をし、自然農法の大切さを学んだ。
大西さんの祖父・辻本賢三(つじもと・けんぞう)さん(89)は30数年前、田畑に散布した農薬を妻が吸い込んで大阪の病院に入院。その苦い経験を基にして、農薬や除草剤を使わず、アイガモが雑草や害虫を食べ、土をかき混ぜて通気性をよくする「アイガモ農法」を実践、子どもたちに毎年、自然農法の大切さを教えてきた。
今年からは農協勤務。農業大学卒の大西さんが農家を受け継ぎ、春は子どもたちにレンゲ摘み、夏はカモの放鳥体験を指導した。
この日、子どもたちは大西さんから受け取ったヒナを抱いてにこにこ。畦道から「一、二の三」で放つと、ヒナは早苗の間を泳ぎ回り、水中にクチバシを突っ込んでぱくぱく。子供たちは「かわいい、がんばってね」と声援。空の電線からは1羽の夏燕(なつつばめ)が楽しそうに見守っている。
最後に同市のグルテンフリーカフェ「結(むすび)」経営・平野貴代(ひらの・たかよ)さんは、自然農法の米の良さを知ってもらおうと、「恋野米」を原料にしたアイガモ絵入りお菓子(クッキー)を子どもたちにプレゼントしていた。
写真(上)は放鳥前にやさしくカモを抱く子どもたち。写真(中)は放鳥後のカモの遊泳姿に見入る子どもたち。写真(下)は空の電線からカモの群れを眺める夏ツバメ。
更新日:2025年6月13日 金曜日 14:40