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さあ梅雨入り~橋本の山河かすみ南海電車さっそうと♡雨傘姿の若者カップルら早咲き紫陽花にしっとり♪
近畿地方が梅雨入りとなった6月10日、橋本・伊都地方の山河は雨雲にかすみ、ため池も植田も無数の水輪がひろがり、橋本「恋し野あじさい園」では。雨傘姿の家族連れらが早咲きの紫陽花に見入っていた。
この日、橋本市東家の真言律宗・妙楽寺の愛宕山に立つと、国城山(標高552㍍)など紀伊山地は帯状の梅雨雲におおわれ、JR・南海橋本駅周辺の市街地は梅雨にしっとり。難波~高野山を往来する南海電車は、颯爽と紀の川・鉄橋を渡っていた。
気象台は6月9日、近畿の梅雨入りを発表。10日以降は警報級の大雨の恐れがあり「土砂災害注意」を呼びかけている。
橋本「恋し野 あじさい園」は、まだ紫陽花が1、2分咲きだが、梅雨を浴びて実に瑞々しく、満開シーズンの6月22(日)には「あじさいまつり」(ウインズ平阪ミニLIVE)がある。
雨傘姿で訪れた若者カップルらは「さすがに梅雨の花」と、紫陽花をバックにスマホ撮影を楽しんでいた。
[梅雨入り俳句16句紹介]
ひそかなる恋そのままに梅雨に入る(桂 信子)
世を隔て人を隔てゝ梅雨に入る(高野素十)
今年は時序の正しき梅雨の入り(高浜虚子)
兄弟の墓に梅雨入りの山河あり(長谷川かな女)
入梅や蟹かけ歩く大座敷(小林一茶)
夜の腕にかげろふ触れし梅雨入かな(石田波郷)
手で量るきやべつの重き梅雨入かな(鈴木真砂女)
梅の実を売り払ひたる梅雨入かな(正岡子規)
梅雨に入る八つ手の古葉焚きしより(久保田万太郎)
水垢の亀にも年季梅雨に入る(高澤良一)
睫毛つよくまたたく梅雨に入るらしく(加藤楸邨)
鰻屋の二階明るき梅雨入かな(鈴木真砂女)
もの云はぬ研屋の業や梅雨入空(芥川龍之介)
三四人だんびら磨ぐや梅雨入空(芥川龍之介)
あをあをと墓草濡るる梅雨入りかな(飯田蛇笏)
月いでて見えわたりたる梅雨入かな(飯田蛇笏)
写真(上)は帯状の梅雨雲に飾られた国城山系の山並みと橋本駅を出発した南海電車。写真(中)は「恋し野 あじさい園」を楽しむ若者たち。写真(下)は無数の水輪が広がる同園の本田池。