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夏燕、橋本川の空さっそうと飛翔♡旧・大和街道の松ヶ枝橋で巣作り&子育てに心血そそぐ♪
和歌山県橋本市の旧・大和街道の松ヶ枝橋に5月下旬、数10羽の夏燕が巣作りして、橋本川の川原でエサを啄んだり、川面を飛翔したり、初夏のまばゆい命を育んでいる。
ここは橋本市東家の旧・大和街道、高野街道の交差点近く。葛城・金剛連峰の雨水を集めて紀の川へそそぐ橋本川の松ヶ枝橋。かつての豪雨で流木などが橋脚をふさいで洪水被害を受けたため、今は橋脚のない新橋に変わっている。
夏燕は同橋の裏側で巣作り、そこで子燕が誕生、親燕から飛翔を教わり巣立っている。5月下旬は同シーズンらしく、橋本橋周辺は夏燕でいっぱい。川原で遊んだり、佐々木小次郎さへ驚きそうなスピードで飛び回っている。
ここはJR・南海橋本駅近くで通勤・通学の市民が往来。ショッピング帰りの主婦は「燕は寺の山門や、古民家の軒下でよく見ますが、この松ケ枝橋も、燕のふる里になりつつありますね」とほほ笑んでいた。
[夏燕の俳句15句紹介]
むらさきのこゑを山辺に夏燕(飯田蛇笏)
夏つばめ同齢者皆一家なす(能村登四郎)
夏つばめ喪服つぎつぎ山路より(飯田龍太)
夏つばめ遠き没り日を見つつゐる(山口誓子)
夏燕木場の引潮惨として(山口誓子)
夏燕だけが渡れて早瀬なる(稲畑汀子)
夏燕なれば一気に揚子江(鷹羽狩行)
夏燕硝石にほふ海の崖(中村草田男)
雨雲のどこかが切れて夏燕(山田弘子)
高みより夕日のこゑの夏つばめ(鷲谷七菜子)
夏燕祇園坂下灯れども(長谷川かな女)
雨雲のどこかが切れて夏燕(山田弘子)
夏燕生存年齢のしるし(宇多喜代子)
夏燕夭折は男のみならず(宇多喜代子)
お手玉のトコトンはずみ夏つばめ(黒川治子)
写真(上、中)は橋本川の川原を飛び立つ夏燕。写真(下)は燕の住処(すみか)となっている松ケ枝橋。