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初夏の空に飛行機雲、地には紫苑(しおん)の花♡橋本・紀の川右岸の知縄地蔵堂~家族連れらスマホ撮影楽しむ♪

晴天に恵まれた5月8日、和歌山県橋本市中下の「知縄地蔵堂(ちなわじぞうどう)」周辺で白い紫苑(しおん)が開花、大空には飛行機雲が棚引き、紀の川畔に初夏詩情が満ちあふれていた。

 

ここは紀の川北岸のやや高台で、鎌倉幕府5代執権(しつけん)・北條時頼(ほうじょう・ときより)が同川に棲む怪魚を退治したという伝説から、血縄(ちなわ)という別名もある。

現在の「知縄地蔵堂」は平成元年(1989)11月、多くの人々の浄財で改築され、そばには小さな石の地蔵尊が並んでいて、対岸には昔、大和の中将姫が隠れ住んだと伝わる雲雀山(ひばりやま)が聳えている。

 

この日、近辺では白い紫苑の花が無数に咲いて、小さな蝶々が甘~い蜜を楽しみ、雲雀山の天空には長い飛行機雲が生まれ輝いていた。

地元在住で、山河の四季に詳しい上西進(うえにし・すすむ)さんは、「ここは歴史・自然の素晴らしいところ」と説明。多くの家族連れらが知縄地蔵堂に合掌、スマホ撮影を楽しんでいる。

 

[季語・紫苑の俳句11句紹介]

うち晴れし空ある如く紫苑挿す(後藤夜半)

この壺を最も好む紫苑さす(富安風生)

ペダル踏む穂芒を過ぎ紫苑過ぎ(西村和子)

挿しそへて紫苑は月に消ゆる花(後藤比奈夫)

晴れ渡る天に紫苑の色を置く(稲畑汀子)

秋晴や紫苑のすがれ見えそむる(五十嵐播水)

萩紫苑瑠璃空遠く離れけり(飯田蛇笏)

道のべに船揚げてある紫苑かな(水原秋桜子)

露地の空優しくなりて紫苑咲く(古賀まり子)

夜の紫苑大葉したがえ壺にあり(長谷川かな女)

馴れすぎぬ女と住みし紫苑かな(長谷川かな女)

写真(上)は雲雀山の空に生まれる飛行機雲。写真(中)は小蝶が甘い蜜を楽しむ白い紫苑の花。写真(下)は歴史深い紀の川畔の知縄地蔵堂。


更新日:2025年5月8日 木曜日 15:26

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