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「こどもの日」近づき青空に鯉のぼり、竹林では竹の子すくすく♡橋本の特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」心なごむ♪
橋本市隅田町の特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」=堀畑佳久(ほりはた・よしひさ)理事長=の青空で5月3日、鮮やかな鯉のぼりファミリーがすいすい、竹林では竹の子がすくすく…、懐かしい「こどもの日」の足音が近づいてきた。
同園は森林に恵まれた高台にあり、今春も竹林は黄金色にかがやく。竹とは春に竹の子に親愛の栄養分を与えて黄色くなり、秋には竹の子が生長して親竹も緑色を取り戻すという素晴らしい「命の春秋」を繰りひろげる。
同園のご高齢者らは春に「竹の子ご飯」をいただき、庭園の鯉のぼりを見上げては「こどもの日」を祝っている。
[鯉幟の俳句15句紹介]
真上なる鯉幟まづ誘ひけり(中村汀女)
笈も太刀も五月にかざれ紙幟(松尾芭蕉)
金魚田の水の町にて鯉幟(山口誓子)
ある夜来て梟啼きぬ幟竿(正岡子規)
幟立てゝ嵐のほしき日なりけり(正岡子規)
二階から見えたのはあの幟かな(森鴎外)
幟立てて四方の幟のこたへけり(五十嵐播水)
死より身をかはすは誰ぞ鯉幟(上田五千石)
しぐるゝやあかぬ芝居の幟竿(久保田万太郎)
鯉幟牡丹ばたけにとほきかな(久保田万太郎)
煙あげて塩屋は低し鯉幟(杉田久女)
風吹けば来るや隣の鯉幟(高濱虚子)
雨に濡れ日に乾きたる幟かな(高浜虚子)
風萎えてゐし午後と知る鯉幟(稲畑汀子)
鯉幟きそふ緑のありてよし( 後藤夜半)
[季語・竹の秋の俳句10句紹介]
みづうみのここさざなみや竹の秋(森澄雄)
世の春に我家は竹の秋深し( 政岡子規)
暁の庭の灯残る竹の秋(山口青邨)
水碧く熊野へ七里竹の秋(上田五千石)
熊笹もまた竹の秋まぬがれず( 鷹羽狩行)
竹の秋さかづきは酒満てるまま(大野林火)
竹の秋折から出づる十三夜( 飯田龍太)
竹秋やみひらきて猫青茶の目( 森澄雄)
職歴は一行にして竹の秋(鷹羽狩行)
虚空めぐる土一塊や竹の秋(飯田蛇笏)
写真(上)は微風のときの鯉のぼり。
写真(中)は「竹の秋」の竹の子。写真(下)は風にひるがえる鯉のぼり=いずれも「ひかり苑・天佳苑」の庭園。