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タンポポの穂絮(ほわた)とんで、ハナミズキ鮮やかに開花 ♡橋本川沿いのハナミズキ並木♪

和歌山県橋本市のJR・南海橋本駅近くの通称・ハナミズキ並木は、穏やか日和に恵まれた4月22日、橋本川の岸辺で満開のタンポポの穂絮(ほわた)が飛んで、花水木では紅白の花々が鮮やかに開花、春から夏への時の流れを示している。

 

ここは旧高野・大和街道に近い橋本川の松ケ枝橋と古東橋近くの川岸。花水木は約30年前、地元有志らが約20本を植栽、今は見上げるほどに生長している。

この日、川岸の草むらではタンポポが咲き広がり、まっ白い穂絮は春風に乗って次の聖地へ運ばれている。

古東橋近くやJR和歌山線・高架下近くの旧・高野街道沿いでは紅白のハナミズキが開花、昼は春光、夜は外灯を浴びて実に神々しい。

橋本駅に近いだけに、多くの通勤・通学客らが、タンポポの穂絮や満開のハナミズキに出会い、思わず立ち止まって心癒されていた。

 

[花水木の俳句10句紹介]

 

花水木待たるることのある如し(西村和子)

水木咲き枝先にすぐ夕蛙(森澄雄)

鳩を見てをれば妻来て花水木( 石田波郷)

花みづき十あまり咲けりけふも咲く(水原秋櫻子)

花みづき川は疲れて芥溜む(角川源義)

素性よき樹木といはむ花水木(高澤良一)

一つづつ花の夜明けの花みづき(加藤楸邨)

家裏に廻る夕日や花みづき(草間時彦)

花水木待たるることのある如し(西村和子)

水木咲く青山にして温泉(ゆ)の湧ける(高澤良一)

 

[たんぽぽの穂絮(ほわた)などの俳句14句紹介]

 

たんぽぽの絮酒買ひに酢買ひに (津田清子)

蒲公英の穂絮とぶなり恍惚と(高屋窓秋)

たんぽぽの絮がしづかに虹を過ぐ(加藤秋邨)

たんぽぽの絮となる頃や旅を恋ふ(鈴木真砂女)

たんぽぽの絮とぶ誰も彼も(岡本眸)

たんぽぽの絮の中なる無音界( 藤田湘子)

たんぽぽの絮の微塵やしやぼん玉(加藤秋邨)

たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり(加藤秋邨)

わが膝に蒲公英の絮触れて去る(加藤秋邨)

全きはたんぽぽの絮なりしかな(稲畑汀子)

去るものは去りてすつくと絮たんぽぽ(鷹羽狩行)

名を埋む野辺や蒲公英一坏の土(政岡子規)

啄木の村やたんぽぽ白頭に(石田勝彦 )

朝寝せり蒲公英の絮天に舞ふ(水原秋櫻子)

 

写真(上)は満開のタンポポと飛ぶ寸前の穂絮。写真(中)は赤いハナミズキの花=背景は古東橋。写真(下)は旧・高野街道沿いに咲いた白いハナミズキ。


更新日:2025年4月22日 火曜日 15:43

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