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春分の日を前に春雪かがやく♡橋本・国城山や葛城・金剛連峰~「寒くても春雪うれしい、ご先祖の安寧祈りたい」
春分の日を控えた3月19日朝、高野山麓・橋本伊都地方で淡雪が舞い、紀の川南岸側の国城山も、遥か北側の葛城・金剛連峰もまばゆいほどの雪化粧。自然豊かな山河とまちの詩情を繰りひろげた。
この日未明の橋本市の体感気温は氷点下1度、同市の愛宕(あたご)山近くの高台に立つと、満開の梅の花の彼方で国城山の山襞(ヤまひだ)が淡い冠雪にかがやき、商工会館や高層ホテルの彼方の紀伊山地もきらきら。
北西を眺めると林間田園都市・城山台も、背景の葛城・金剛連峰が清楚な春雪を頂いていた。
市内の喫茶店へマイカーで訪れた家族連れや友人グループらは、「まさか春分の日の前日に雪が降るとは…。でも、やっばり春の雪はうれしい。明日はご先祖様の安寧を祈ります」などと話していた。
〔季語・春の雪の俳句17句紹介〕
ふりつのりくるあかるさや春の雪(久保田万太郎)
春の雪庖丁桶もあたらしく(久保田万太郎)
下町は雨になりけり春の雪(正岡子規)
雛祭る節供になりて春の雪(正岡子規)
佳き人の足あと見ばや春の雪 (佐藤春夫 )
古郷や餅につき込む春の雪( 小林一茶 )
水に浮く柄杓の上の春の雪(高浜虚子)
袖に来て遊び消ゆるや春の雪(高浜虚子)
春雪のはなやぎ降るや一しきり(五十嵐播水)
春雪や女浦男浦と岬めぐり(五十嵐播水)
春雪の一片づつに日当りて(五十嵐播水 )
宵月や霜ほど降りて春の雪(日野草城)
春の雪たわわに妻の誕生日(日野草城)
春の雪うごかず舟のすゝみけり(長谷川かな女)
春の雪遊がてらに降りにけり(一茶)
止むといふ心どこかに春の雪(稲畑汀子)
老らくの恋かな春の雪積る(津田清子)
写真(上)は梅花の彼方で春の雪にかがやく国城山。写真(中)は橋本の商工会館や高層ホテルの彼方で雪化粧した紀伊山地の山々。写真(下)は林間田園都市・城山台の背景で眩いばかりの葛城・金剛連峰。