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「今年も幸福な1年に…」橋本・隅田八幡神社300年の伝統・小豆粥占い♡妙楽寺・愛宕山では新春の「どんど焼き」まっ赤な炎神々しく♪

令和7年の稲作の豊凶(ほうきょう)を占う「小豆粥(あずきがゆ)占い神事」が、1月15日午前5時から、和歌山県橋本市隅田町垂井の隅田八幡神社=寺本佳文(よしふみ)宮司=で行われた。

同神事は3本の竹筒を使用。丸い切り目1つを入れた竹筒は「早稲(わせ)」、2つ入れた竹筒は「中稲(なかて)」、3つ入れた竹筒は「晩稲(おくて)」とし、この3本を筏(いかだ)状に麻紐(あさひも)で結んで用意。

寺本宮司は神前に供えた洗米(せんまい)と小豆を大釜(おおがま)で炊いて、小豆粥(あずきがゆ)をつくり、煮えたぎったところへ、竹筒の筏を沈め、しばらくしてから取り出し、神前で竹筒を開いた。

「小豆粥占い」は米が多いほど「豊作」、小豆が多いほど「不作」ということになり、それは農業に限らず、人々の暮らしにも当てはまるとしている。

寺本宮司は「この占いは、皆様の感性で判断してもらって結構です。今年はいい1年になりそうですね」と話していた。

この神事は約300年前から続く伝統行事で、小竹管(しのめくだ)を用いることから「管祭(くだまつり)」とも呼ばれ、橋本市無形民俗文化財に指定されている。

写真は小豆粥占いの竹筒を静かに開く寺本宮司。

 

一方、同市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=の愛宕山(あたごさん)では、日本の新年行事「どんど焼き」が行われ、地元の善男善女が「家内安全・無病息災」を祈った。

同寺は820年(弘仁11)、弘法大師・空海が創建した嵯峨天皇の勅願所(ちょくがんしょ)で、愛宕大権現を祀る愛宕山はその北側にある。

どんど焼きは地元有志「あたご会」=堀田念子(ほった・としこ)会長=主催で、境内に古い間伐材を井形に積み上げ、四方に青竹を立て、紙垂(しで)飾りをして結界を設けた。

同日朝、岩西住職の読経に従い、善男善女約30人が手を合わせ、それぞれ持参した古いしめ縄や門松、御札などのお焚き上げをすると、白煙のあと真っ赤な炎が立ちのぼり、新春の神々しさを繰りひろげていた。

写真(中、下)は妙楽寺の愛宕山で行われた「あたご会」主催のどんど焼き。


更新日:2025年1月15日 水曜日 14:17

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