ニュース & 話題

シベリア抑留・戦友の遺骨「早くふる里へ帰してください」今は亡き少年兵・阪口繁昭さんのダルマ絵など紹介♡紀北文芸誌「まんげつ」に作家・佐藤律子さん♪

和歌山県橋本市古佐田の今は亡き元陸軍少年兵・阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さんが、「シベリア抑留・戦友の遺骨をふる里へ帰してほしい」と涙ぐんだ話について、橋本市在住の女流作家・佐藤律子さんは、紀北地方文芸誌「まんげつ」(275号)に「プーチン大統領への伝言(1)-ある少年兵の戦中と戦後―」と題して紹介している。阪口さんは戦後、ふる里・橋本駅周辺のまちづくりに貢献され国や県、市の感謝状がいっぱい。遺憾ながら2020年10月82歳で逝去された。

佐藤さんはベストセラー「種をまく子供たち(~小児ガンを体験した七人の物語~)などを出版。読売新聞・童話募集の応募作「シーラカンスのうろこ」は海の親賞を受賞している。

阪口さんは昭和19年(1944)満蒙開拓青少年義勇隊に入隊。中国・ソ連の国境で転戦したが同20年8月、ソ連兵にシベリアへ強制連行され、極寒の地で鉄道建設や材木伐採・搬送などに酷使され、多くの戦友が祖国・家族を思いながら逝去している。

阪口さんは「凍結のシベリアで放置されている戦友たちの遺骨を一日も早くふるさとへ」と祈るダルマ絵を遺しており、佐藤さんはその絵を紹介しながら思いを綴っている。

紀北地方文芸誌「まんげつ」は昭和43年(1968)12月に創刊。「まんげつ」第275号は令和7年1月、次号は4月1日発行。投稿用・原稿用紙は1冊500円。申し込みは事務局(0736・32・1752)。

写真(上)は「まんげつ」=表紙絵は画家・高橋桂子さん筆。写真(中)は故・阪口繁昭さんの遺したダルマ絵。写真(下)は佐藤律子さんと自筆・冊子の数々。


更新日:2025年1月12日 日曜日 21:46

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事