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「商売繁盛で笹持ってこい」今は姿なきご神木「蛭子三郎松」(えびすさぶろうまつ)にも開運祈ろう♡橋本・高野口町の名古曽蛭子(なごそえびす)神社♪
和歌山県橋本市高野口町名古曽の名古曽蛭子(なごそえびす)神社=森和弘(もり・かずひろ)宮司=は今年も1月9日、開運の「十日えびす」を迎える。境内の初代ご神木「蛭子三郎松(えびすさぶろうまつ)」は昨年秋、遺憾ながら枯死したが、同神社では2代目ご神木を植栽する予定で、森宮司は「今年からは、名古曽蛭子と共に蛭子三郎松にも合掌してもらえたら有難いです」と言っている。
同神社は江戸時代中期の創建で、「紀北地方の十日えびす発祥のお宮」として多くの人々に崇敬されている。現在の社殿は明治元年(1868)の造営で、ご神木「蛭子三郎松」は樹齢約300年、幹回り2・3メートルの黒松。数年前から枝葉が枯れはじめ、名高い樹木医の力さへ及ばず、昨年晩秋ごろに枯死。同神社ではすでに枯松を伐採して令和7年新春のしめ縄を飾っている。
今年も1月9日(木)は宵えびす、10日(金)が十日えびす、11日(土)が残りえびす…。同神社には沢山の福笹や福飾り、縁起物が飾られ、参道沿いでは約30軒の露店が並びそう。
橋本・伊都地方の社長や商店主、家族連れらは、「蛭子三郎松」わきの鳥居をくぐり、手水舎(てみずしゃ)の神水で手を清めて参拝。福笹などを買い求めた後、林立するテント張りのお店の「福飴(ふくあめ)」や「いかの姿焼き」などを楽しむことになりそう。
同県かつらぎ町の宝来山神社・宮司を兼務する森宮司は「今年も皆様のご開運を心よりお祈りしています」と話していた。
写真(上)は大きく豪華な「福笹」を見上げる家族連れ、写真(中)は続々と名古曽蛭子の鳥居をくぐる参拝者=いずれも令和6年以前の風景。写真(下)は伐採されたご神木「蛭子三郎松」の根株=令和7年新春撮影。