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あゝ冬至~橋本の妙楽寺・再興祈り岩西住職と再興委メンバーら托鉢寒行♡

和歌山県橋本市東家の紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所・真言律宗「妙楽寺」の岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職と、妙楽寺再建再興委員会=奥村浩章(おくむら・ひろあき)委員長=の男女10数人は、冬至の12月21日、老朽化で崩落した本堂の再建再興浄財を求めて、地元の家々を托鉢行脚(たくはつあんぎゃ)した。

同寺は820年(弘仁11)に弘法大師・空海が創建。戦火被災などで再建を繰り返し、2011年(平成23)秋には、本堂と庫裏の屋根が、老朽化と台風のため崩落・撤去し、同市郷土資料館で保存していた本尊・薬師如来坐像は仮本堂に御還坐。

再建再興委は今年10月、同寺境内に日本最大の 「お砂踏み霊場」(石柱188基)を完成させ、本堂再建を目指している。

この日、岩西住職と奥村委員長らが仮本堂で御法楽(ごほうらく)を営んだ後、網代笠(あじろがさ)に如意衣(にょいい)姿の岩西住職と、首に輪袈裟(わげさ)を掛けた岩西住職の母・康子(やすこ)さんや会員らが「お砂踏み霊場」(石柱188基)を一巡して托鉢寒行を開始。

北側の愛宕山(あたごさん)を越え、民家約80軒をまわり、軒先で般若心経を唱えて合掌すると、家人らは丁重に出迎えて、「ご苦労様です」と浄財を寄贈。岩西住職らは手を合わせながら深々と頭を下げていた。

同寺には江戸時代の入母屋造りの鐘楼門(しょうろうもん)が残存。瓦葺き屋根は二つの鯱(しゃちほこ)、全体は菊の御紋入り丸瓦づくりで、天井には梵鐘(ぼんしょう)が吊るされている。今年も「除夜の鐘」ではなく、12月31日午後1時から「昼の鐘つき」が催される。

写真(上)は鐘楼門を出発する岩西住職や会員の皆さん。写真(中)は民家の玄関先で托鉢寒行する皆さん。写真(下)は「お砂踏み霊場」(石柱188基)を一巡する皆さん。


更新日:2024年12月21日 土曜日 16:57

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