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歴史豊かな「花園の仏の舞」11月17日に地元・遍照寺で20年ぶり奉納♡かつらぎ町・総合文化会館では楽しいパネル展で紹介中♪
平安時代から始まったとされる和歌山県かつらぎ町花園梁瀬の「花園の仏の舞」(国選択無形民俗文化財)が11月17日(日)午後2時から、地元の遍照寺(へんじょうじ)で20年ぶりに奉納されるのに合わせて、その演舞写真に説明文を添えた「花園の仏の舞」パネル展が同町総合文化会館1階で開かれ、仏の舞の素晴らしさを感じた人たちは、「ぜひ家族連れで拝観したい」などと目を輝かせている。
同展では五仏が並び舞う鮮やかな写真が飾られ、その要所には「花園の仏の舞は遍照寺に伝わる提婆達多品(だいばだったぼん)第十二に説かれている女人成仏を背景に創作された教化劇(仏教劇)です。起源については不明ですが、地元では平安時代から始まったといわれています。
しかし、仏の舞についての資料は少なく、遍照寺に残された面箱(元文二年=1737)と衣装箱(文化四年=1807)の箱書が唯一の資料で、これらの資料から江戸時代中期以前には成立していたことがうかがえます」と説明。
いつ開催されるの?の題では「本来は旧暦閏(うるう)十月(60年に1度)開催されていたため、仏の舞とされていました。一説には神が不在とされる神無月(かんなづき)=10月が続くため、仏の力で魔を抑えるために始めたと伝えられています。
近くでは昭和59年(1984)の閏10月に行われましたが、その後は保存継承のために花園古典芸能保存会が20年に1度実施しています。なんと今年はその20年に1度の年にあたります」と紹介して、同町役場1階でも関連資料を展示。いずれも令和7年(2025)1月6日まで展示している。
写真は同総合文化会館1階で開かれている「花園の仏の舞」パネル展。