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若かりし日の空海・名筆(国宝)や運慶・末流の彫刻・宝冠釈迦如来坐像などずらり♡高野山・霊宝館~参拝・観光客ら心和ませる

紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録20周年を記念して、和歌山県高野町の高野山霊宝館で、弘法大師・空海の名筆「聾瞽指帰(ろうこしいき)」や運慶の末流・康正(こうしょう)の彫刻・宝冠釈迦如来坐像などを紹介する秋期企画展「高野山と世界遺産」が開かれ、大勢の参拝・観光客が鑑賞、心を和ませている。

「聾瞽指帰(ろうこしいき)」(国宝)は弘法大師・空海が24歳のとき、儒教・道教・仏教の3教を比較、仏教が優れていることを説いた大師の出家宣言書とも呼ばれる書という。彫刻・宝冠釈迦如来坐像は頭頂で髪を束ねた坐像で、天正18年(1590)康正(こうしょう)作。また、神仏習合の丹生都比売(にうつひめ)神社で催された舞楽の子供用衣装「梅松文様水干(うめまつもんようすいかん)」など高野山をつなぐ文化財など計約60点が展示されている。

霊宝館の周辺では紅葉・黄葉が始まり、拝観者の一人は「世界遺産・高野山の自然と、文化財の素晴らしさを感じられてうれしい」と話していた。

「聾瞽指帰(ろうこしいき)」の展示は11月10日まで。前期展示は11月24日まで。後期は同26日~来年1月13日で一部展示替え。拝観料は一般1300円。問い合わせは同館(0736・56・2029)。

写真(上)は彫刻・宝冠釈迦如来坐像に見入る参拝者。写真(中)は「梅松文様水干(うめまつもんようすいかん)」などを鑑賞する家族連れら。写真(下)は紅葉・黄葉の美しい高野山霊宝館。


更新日:2024年10月28日 月曜日 14:56

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