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日本最大の 「お砂踏み霊場」(石柱188基)落慶法会♡橋本の真言律宗・妙楽寺で僧侶や奉納者ら心豊かに初巡り♪

弘法大師・空海が創建した和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=で、日本最大の「お砂踏み霊場」が完成し10月20日(日)、同寺境内で落慶法会が営まれた。

同寺は弘仁11年(820)に弘法大師・空海が創建した嵯峨天皇の勅願所(ちょくがんしょ)で、空海の姪(めい)・如一尼(にょいつに)が初代住職となった名刹である。

平成23年(2011)秋には、本堂と庫裏の屋根が老朽化と暴風雨のため崩落・撤去。本尊・薬師如来坐像(県重要文化財)は、保存先の郷土資料館から仮本堂に御還坐した。

残存する鐘楼門は江戸時代の入母屋造りで、瓦葺き屋根は二つの鯱(しゃちほこ)、全体は菊の御紋入り丸瓦づくり。天井には梵鐘(ぼんしょう)が吊るされている。

「お砂踏み霊場」は、同境内(2350平方㍍)に四国88か所、西国33か所、紀伊西国33か所、嵯峨天皇ゆかりの34か所の計188か所の寺院名を刻んだ石柱を建立、各寺院の砂入り壺が各石柱前に納められ、石柱裏には奉納者名も刻まれている。

落慶法会は午前10時から営まれ、旧本堂の位置の祭壇に向かって岩西住職ら僧侶6人が読経、出席した石柱・奉納者ら約150人が焼香・合掌して、見事な「お砂踏み霊場」の完成を祝った。

早朝の曇り空は一気に晴れて、岩西住職ら僧侶が初の同霊場巡りを開始。後続の奉納者や家族・友人らも心豊かにお砂踏み。岩西住職は「お砂踏み霊場の落慶は、多くの皆様方のご協力の賜物です。今後も本堂再建に頑張りたい」と謝辞を述べていた。

午後1時からは、近くの東家コミュニティーセンターで、高野山青巌寺・高井知弘(たかい・ちこう)住職の記念講演があり、高井住職は 「み親を知れるその日より なぜか心はときめきて 仮の住み家の憂き世にも 悦びわくを覚えたり」(法悦歓喜和讃)などを紹介しながら、仏教の素晴らしさを強調。妙楽寺再建再興委員会の奥村浩章(おくむら・ひろあき)会長は、閉会挨拶で協力者に深く感謝するとともに、「楽しいお砂踏み霊場です。家族安泰・世界平和などをお祈りください」と話していた。

写真(上・下)は妙楽寺の「お砂踏み霊場」を初巡りする僧侶の列と参拝者たち。写真(中)は落慶法要で祈る岩西住職ら僧侶の方々。

 


更新日:2024年10月20日 日曜日 18:26

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