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白い曼殊沙華や紫の藤空木が開花♡石童丸物語の学文路・刈萱堂境内~秋彼岸の参拝者らスマホ撮影楽しむ♪
平安時代の親子哀話「石童丸物語」のヒロイン・千里御前(ちさとごぜん)の菩提寺である、和歌山県橋本市学文路の西光寺・学文路苅萱堂(さいこうじ・かむろかるかやどう)=田野賢朗(たの・けんろう)住職=の境内で、秋彼岸の9月25日、白い曼殊沙華(まんじゅしゃげ)や紫の藤空木(ふじうつぎ)が開花、千里御前と石堂丸の母子の抒情を繰りひろげた。
石童丸物語」とは、筑紫の国(福岡県)の領主が、苅萱道心(かるかや・どうしん)と称して高野山で修行。道心が出家後、2番目の夫人(側室)・千里が生んだ一子・石童丸が、父と会いたさに、千里とともに高野山をめざす。
ところが女人禁制のため、母を学文路苅萱堂近くの旅館「玉屋(たまや)」に残して道心に会ったが、修行中の道心は父と名乗れず、落胆した石童丸が「玉屋」に戻ったところ、すでに母は心労のため急逝。石童丸は道心の弟子となるが生涯、父子の名乗りはできなかったという哀話である。
この日、学文路・苅萱堂境内では白い曼殊沙華や、白椿、紫の藤空木が開花。訪れる参拝者は清らかな花々に感謝、家族とともにスマホ撮影。ご先祖の冥福を祈っていた。
写真(上)は白い曼殊沙華。写真(下)は紫の藤空木。写真(中)は学文路西光寺・刈萱堂。
更新日:2024年9月25日 水曜日 19:08