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名物・銀杏の大樹でギンナン色づきはじむ♡橋本の世界遺産・黒河道入り口~可愛い白鷺「ギンナン炒って食べさせてよ…♪」
和歌山県橋本市賢堂の世界遺産・黒河道(くろこみち)入口わきの池畔で、初秋の9月15日、数羽の白鷺(しらさぎ)が木々で休息を楽しみ、名高い大銀杏(おおいちょう)の枝々では緑の葉陰にギンナンが色づきはじめ、大阪・難波に近い地方都市の自然の素晴らしさを繰りひろげていた。
黒河道入口付近には高野山真言宗・定福寺(じょうふくじ)があり、入口わきには「高野玉川新四国霊場 第二番護摩壇 本尊 阿弥陀如来」と記された御堂がある。
イチョウの大樹(高さ10数メートル、根元の太さ約1メートル)は、その脇に聳えていて、秋本番には無数のギンナンが落下。人々は沢山拾って帰り、水でかき混ぜて皮をむき天日干し、それを煎(い)って家族と一緒に味わっている。
この日、数羽の白鷺は池畔の木々に止まり「誰かギンナンを炒って、食べさせてくれないかなぁ」と言うふうに首をひねっており、滅多に見られない黒河道の素晴らしさを感じさせていた。
[銀杏(ぎんなん)の俳句7句紹介]
ぎんなんのへちゃと土打つ音すなり(高澤良一)
ぎんなんをむいてひすいをたなごころ(森澄雄)
ぎんなん拾ふ外科医にて今日若き母(加藤楸邨)
松葉杖突いて銀杏拾ふ人(高澤良一)
銀杏が落ちたる後の風の音(中村汀女)
銀杏のあるとき水に落つる音(高濱年尾)
銀杏の実しきりに落つる前うしろ(高濱年尾)
写真(上)は大銀杏の枝に色づいてきたギンナン。写真(中)は黒河道の池畔の森にたたずむ可愛い白鷺。写真(下)は大銀杏の木陰に見える黒河道の入り口。
更新日:2024年9月15日 日曜日 19:54