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苦瓜と茄子の花咲いて苦瓜・茄子ぶら下がる♡橋本・東家の自然農法・東又さん一家の野菜畑まばゆく♪
自然農法に取り組んできた、和歌山県橋本市東家・元区長の・故・東又良一(ひがしまたりょういち)さんの野菜畑で8月7日、黄色い苦瓜(にがうり)の花と、紫の茄子(なすび)の花が咲いて、お盆間近の野畑詩情を繰りひろげた。
ここは高野山真言宗・観音寺近くの約300平方メートルの野菜畑。近くで米穀店を経営する東又さん一家が、生ごみ堆肥や雑草リサイクルで、四季の野菜を無農薬栽培している。
今年8月上旬は連日、猛暑日続きで、人影は少ないが、観音寺の参拝者らは東又さんの野菜畑を見てびっくり。道沿いの苦瓜の棚では黄色い花が沢山開花。畑の畝(うね)では薄紫の茄子の花が涼風にそよぎ、茄子の実が苦瓜と同じようにぶら下がり、塩辛トンボや紋白蝶が飛びまわっていた。
東又さん一家は、この大変な農作業を続けて、四季の野菜を家族で味わったり、友人知人に分けてあげたり…。通りがかりの市民は、自然農法の素晴らしさに胸中から拍手を送っている。
[季語・瓜の花と茄子の花の俳句15句紹介]
☆瓜の花
さざなみの志賀に見てをり瓜の花(森澄雄)
家々によき年寄や瓜の花(森澄雄)
末法の世の瓜の花茄子の花(後藤比奈夫)
永生はさびしからむに瓜の花 (上田五千石)
添竹の折れて地にふす瓜の花(正岡子規)
瓜の花秋を蕾みてあはれなり(日野草城)
秋風や吹かれほどけの瓜の花(日野草城)
蝶を追ふ虻の力や瓜の花(正岡子規)
雪国の女と瓜の花を見る(高野素十)
☆茄子の花
ふだん着の俳句大好き茄子の花(上田五千石)
また落ちてぬれ葉にとまる茄子の花(飯田蛇笏)
下駄鳴つて水屋ともれり茄子の花(長谷川 櫂)
山かけて朝虹ちかく茄子咲けり(飯田蛇笏)
朝は鳴く畑の虫あり茄子の花(水原秋櫻子)
花ならば茄子の花に似たるべく(寺田寅彦)
写真(上、下)は苦瓜の花とぶら下がる苦瓜。写真(中)は
茄子の花とぶら下がる紫色の茄子。