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高野山・三鈷の松や六角経蔵の大輪回し人気♡お盆の高野山ろうそくまつり近づく♪
弘法大師・空海開祖の高野山真言宗総本山・金剛峯寺は、お盆を控えて大勢の参拝・観光客でいっぱい。家族連れらは壇上伽藍(だんじょうがらん)で幸せをいただく三鈷の松葉ひろいや、六角経蔵の大輪回しに一汗…。8月13日夜には奥の院・参道で「ろうそくまつり」が開かれ、大賑わいとなりそう。
金剛峯寺によると弘法大師は、中国(唐)で恵果・阿闍梨(けいかあじゃり)から授かった仏具・三鈷杵(さんこしょ)を投げると高野山の松が枝に掛かったので開創に至ったと伝わる。
根本大塔近くの三鈷の松は、約200年前に新たに植栽。今ではその松陰に落ちた三つ葉(針葉3本)を拾うと、「四つ葉のクローバー」同様「幸せになれる」という民間信仰が生まれていて、松葉拾いを楽しんでいる。
一方、六角経蔵は平安時代末期、鳥羽天皇の皇后・美福門院(びふくもんいん)が、天皇の菩提(ぼだい)として創建。経蔵は火災で焼失したが、昭和8年(1933)に篤志家の厚意で再建された。
とくに経蔵の外側に突き出た把手(はしゅ)を、参拝者約10人が力を合わせて押すと、経蔵内の大輪がごろごろと音を立てて回転する仕組みになっていて、家族連れや若者グループが大輪回しを楽しんでいる。
第51回「高野山ろうそくまつり」(万灯供養会)は8月13日に開催。舞台は奥の院・一の橋から、弘法大師・空海が入定(にゅうじょう)している御廟(ごびょう)までの参道(約2キロ)で、あたりは千年杉の木立に覆われ、名だたる武将を含む約20万基の墓石群が広がる。
参拝・観光客は、先ず参道の各ブースで、ろうそくを沢山もらい、奥の院・灯籠堂で1000年間燃え続けているという「お照の一灯」の採火をいただき、ろうそくに移すと、参道は二筋の光明がきらきら。祖先崇拝、家族安泰、世界平和を祈ることになる。
写真(上)は根本大塔近くで人気の三鈷の松。写真(中)は手作りの可愛い置きとうろうの列=本紙掲載済み。写真(下)は六角経蔵で大輪回しに心込める人々。