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高野山案内犬ゴンちゃんの貢献たたえ冥福祈る♡猛暑の中~女人高野別格本山・慈尊院
和歌山県九度山町の女人高野別格本山・慈尊院=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=で、猛暑続きの8月2日午後、高野山・案内犬ゴンちゃんの彫像が陽光にかがやき、参拝・観光客は、在りし日のゴンちゃんの貢献をたたえ冥福を祈っていた。
同寺は高野山真言宗総本山・金剛峯寺へ登る町石道(ちょういしみち)入口わき。弘法大師・空海の御母公が当時、高野山が女人禁制だったため、同寺に宿泊され、空海は毎月九度、御母公に会いに来た歴史があり、御母公は同寺に祀られている。
一方、ゴンちゃんは昭和63年(1988)春、慈尊院に住みつき、やがて高野山へ登る大勢の参拝者を連日、町石道(ちょういしみち=約24キロ)から案内、「お大師様の使いの名犬」として愛された。
平成14年(2002)6月には老衰のため永眠。同院はゴンちゃんの石像を建立。多くの参拝者がゴンちゃんに感謝、冥福を祈り続けている。
この日、ゴンちゃんはちょうちん風鈴に飾られ、まばゆくて可愛いい。大阪府堺市から訪れたお母さんと幼い女の子は、境内にいた高齢者から、弘法大師のお母さんやゴンちゃんの歴史話を聞いてびっくり。ご母公やゴンちゃんに手を合わせて、「とてもうれしい」と話していた。
写真(上)はゴンちゃんの冥福を祈るお母さんと幼い女の子。写真(中)はちょうちん風鈴に飾られた可愛いゴンちゃん。写真(下)は境内隅にふくらむ花蓮(はなはちす)の蕾と慈尊院。
更新日:2024年8月2日 金曜日 16:11