ニュース & 話題
高野山・金剛峯寺へ南瓜やニンジンなど精進野菜奉納♡山麓農家、雑事登り行事の献上心で♪
和歌山県橋本市の高野山麓農産物産地化協議会=土井清美(どい・きよみ)会長=は7月9日、昔ながらの民俗行事「雑事登(ぞうじのぼり)」の献上心で、高野山真言宗総本山・金剛峯寺に、新鮮な「高野山麓精進野菜」を奉納した。奉納野菜は同協議会の農家が減農薬で栽培・収穫して、2つのカゴに盛った南瓜(なんきん)や茄子(なす)、ニンジなど約10種類10キロ)で、いずれも色形よく瑞々しい。
この「雑事登」とは、昔から高野山麓の農家が、野菜を担いで山路をよじ登り、農耕の出来ない高野山へ奉納。弘法大師・空海の廟前(びょうぜん)に捧げた。僧侶は野菜の屑(くず)さえも重宝したと伝わる。
同協議会は、この貴重な歴史を基に地元野菜のブランド化を目指して市役所、農家、農協、販売店などで発足。精力的に減農薬・栽培に取り組み、高野山麓野菜は人気上昇中という。
この日、金剛峯寺で県・市・JA関係者ら10数人が着席。僧侶6人が読経・御法楽の後、同協議会の土井会長が、金剛峯寺の今川泰伸(いまがわ・たいしん)宗務総長に奉納。感謝状を受け取った。
今川宗務総長は「山麓野菜の奉納は感慨無量です。全国津々浦々に行き渡るよう祈ります」と謝辞を述べ、橋本の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「この山麓野菜は、高野山・宿坊で使われています。大阪万博も近づいてきたので、一層愛されますように」と話していた。写真(上)は今川宗務総長に奉納する土井会長。写真(中)は見事な奉納野菜クローズアップ。写真(下)は今川宗務総長や平木市長、土井会長らの記念撮影=金剛峯寺で。
更新日:2024年7月9日 火曜日 21:49