ニュース & 話題
紀州・天野盆地の植田で数羽の白鷺遊ぶ♡丹生都比売神社の参拝・観光客らの心癒す♪
和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社近くの植田で6月27日、数羽の白鷺が畔道を歩いたり、中空を飛翔したり…。同神社の参拝・観光客は。その神々しい初夏風景に心癒されていた。
ここは高野山のほぼ中腹地点の天野盆地(標高約450メートル)。紀の川支流の貴志川の最上流部で、稲作に最適の土や清水に恵まれ、良質米が育まれる。その天野米(あまのまい)は世界遺産・高野山金剛峯寺の御用達米(ごようたつまい)に認定されている。
この日、家族連れや若者カップルらが、丹生都比売神社で、無病息災・長寿延命を祈る「茅の輪(ちのわ)くぐり」の後、天野盆地で遊ぶ白鷺に気づき、息をひそめて楽しそうに眺めていた。同神社では6月30日、夏越大祓(なごしおおはらえ)式・茅の輪神事が営まれる。
[植田の俳句15句紹介]
この庵の障子破れて植田見ゆ(山口青邨)
みちのくの星曼陀羅の植田かな( 鷹羽狩行)
みちのくは奥ほど植田ととのへり(能村登四郎)
天の神地の神たちに植田澄む(右城暮石)
太陽の讃美はじまる植田水(飯田龍太)
嫁ぎ来し素顔にひろき植田かな(鷲谷七菜子)
屯田の跡一望の植田かな(高浜年尾)
川鳴りだす植田に万の星きらめき(三橋鷹女)
植田あり名に過ぎたれど草の王(森澄雄)
植田くらく城を映せるまま暮るる(山口青邨)
植田ふくらみ安曇野はいま青の時(能村登四郎)
植田ゆく花嫁の手の高く引かれ(松崎鉄之介)
犬吠ぇて夕暮のくる植田村(森澄雄)
磨崖仏植田果までみそなはす(能村登四郎)
老人の植田ただ見て立ち去りぬ(山口青邨)
写真(上、中)は天野盆地の植田で遊ぶ白鷺。写真(下)は丹生都比売神社の輪橋を渡る参拝・観光の人影。