ニュース & 話題
高野山麓・橋本の真言律宗・妙楽寺で凌霄花(のうぜんかずら)満開♡今夏も諸病封じ込め祈祷「きゅうり加持」近づく♪
弘法大師・空海ゆかりの和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=で6月25日、色鮮やかな凌霄花(のうぜんかずら)が満開になり、由緒深い古寺の清祥さを示した。
妙楽寺は弘仁11年(820)に空海が創建した紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所で、初代住職は空海の姪(めい)・如一尼(にょいちに)である。
長らく無住職・無檀家が続き、平成23年(2011)秋には、老朽化した本堂と庫裏(くり)が台風で崩落、撤去された。
今は同市郷土資料館で保存中の仏像3体(県指定文化財)のうち、御本尊・薬師如来坐像が同寺仮本堂にご還坐(かんざ)している。
凌霄花は鐘楼門(同市文化財)を背景に、古い白壁土塀わきで約50輪が開花。小雨に濡れながら煌々と涼風に吹かれていた。
同寺の岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職の母・康子(やすこ)さんは「今夏も凌霄花に咲いてもらおう」と、境内隅に棚をつくったところ、願い通りの鮮やかさを繰りひろげ、参拝者の心を和ませている。
7月中旬には、恒例の「きゅうり加持」が営まれる予定。これは弘法大師・空海秘伝の「諸病封じ込め」のご祈祷で、夏野菜のきゅうりに病気や悩みを封じ込めて、猛暑を無事に過ごせるよう祈る。祈祷料は1人(きゅうり1本300円)。「当日は余裕をもってお早やめにお越しください」と言っている。
問い合わせは妙楽寺の岩西住職(電話0736・32・1810)へ。
写真(上、中)は境内隅に棚作りをした康子(やすこ)さんと満開の凌霄花。写真(下)は土塀わきに咲いた凌霄花=背景は鐘楼門。
更新日:2024年6月25日 火曜日 14:42