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早くも朝顔咲いてきたよ♡紀州高野紙・伝承体験資料館「紙遊苑」7月27日「アサガオ展」開幕へ♪
和歌山県九度山町の紀州高野紙・伝承体験資料館「紙遊苑」(しゆうえん)=栗川万寿美(くりかわ・ますみ)苑長=で、気温30度超えの真夏日となった6月19日、鉢植えのアサガオが早くも開花、庭園の池畔ではギボシ(擬宝珠)も咲き誇り、まばゆい「真夏風景」を繰りひろげた。同苑では今年も7月27日に恒例の「アサガオ展」を開幕、大勢の紙漉き体験者や観光客が心和ませることになる。
アサガオ(朝顔)とは奈良時代~平安時代、弘法大師・空海などの遣唐使が、アサガオの種を下痢、利尿剤などに効能があるとして、中国から持ち帰ったのが始まりとされる。
そこで紙遊苑では「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録5周年を迎えた平成21年(2009)から、記念事業として「アサガオ展」を開催。今年も色とりどりのアサガオ約80鉢を植栽、丹精込めて育てている。見頃は天候次第だが7月下旬頃になりそう。
同苑は月、火曜日が休苑。「アサガオ展」は7月27(土)~8月18日(日)=午前9時~午後4時30分=開催、観覧無料。
[朝顔の俳句27句紹介]
乞ふ我をその朝顔の露と見よ(尾崎紅葉)
土砂降りに明けて朝顔の瑠璃ひとつ(水原秋櫻子)
暁の紺朝顔や星一つ(高浜虚子)
朝顔にしゝむら白き力士(久米正雄)
朝顔に口笛ひよろと夏休(中村汀女)
朝顔に水をやりけり雲の峯(寺田寅彦)
朝顔に水突つ走る如露を向け(中村汀女)
朝顔のあすのつぼみやいなびかり(久保田万太郎)
朝顔のみな空色に日向灘(川崎展宏)
朝顔の二葉より又はじまりし(高濱虚子)
朝顔の今朝もむらさき今朝も雨(水原秋櫻子)
朝顔の出水を渡る鼠かな(河東碧梧桐)
朝顔の唯一色に淋しさよ(寺田寅彦)
朝顔の紺のかなたの月日かな(石田波郷)
朝顔は酒盛知らぬ盛り哉(松尾芭蕉)
朝顔やひとはひとつの顔に老い(加藤楸邨)
朝顔や掃除終れば誰も居ず(中村汀女)
朝顔や母の白地は蔵のなか(桂信子)
朝顔や気儘に咲いておもしろき(正岡子規)
朝顔や病も知らずわが齢 (石田波郷)
朝顔や週を二回の洗濯日(鈴木真砂女)
朝顔を見にしのゝめの人通り(久保田万太郎)
死ぬに似る朝顔とめどなく咲くは(中村苑子)
笑ふべし泣くべしわが朝顔の凋む時(松尾芭蕉)
あさがほに老後のなげきおもひ知る(久保田万太郎)
あさがほやはやくも夢で逢ひし縁(久保田万太郎)
朝がほの葉影に描の眼玉かな(夏目漱石)
写真(上、中)は今年初めて咲いた紙遊苑のアサガオ。写真(下)は同苑の池畔で咲き誇る擬宝珠の花。