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石童丸の母の菩提寺で藤空木(ふじうつぎ)など咲き誇る♡橋本の西光寺・学文路苅萱堂~南海高野線・学文路駅近く
平安時代の親子哀話「石童丸物語」のヒロイン・千里御前(ちさとごぜん)の菩提寺である、和歌山県橋本市学文路の西光寺・学文路苅萱堂(さいこうじ・かむろかるかやどう)=田野賢朗(たの・けんろう)住職=の境内で6月17日、色鮮やかな紫陽花や藤空木(ふじうつぎ)が咲いて、千里御前と石堂丸の母子が現れそうな詩情を示した。
石童丸物語」は、筑紫の国(福岡県)の領主が、苅萱道心(かるかや・どうしん)と称して高野山で修行。道心が出家後、2番目の夫人(側室)・千里が生んだ一子・石童丸が、父と会いたさに、千里と共に高野山をめざす。
ところが女人禁制のため、母を山麓の宿「玉屋(たまや)」に残して道心に会ったが、修行中の道心は父と名乗れず、落胆した石童丸が「玉屋」に戻ったところ、すでに母は心労のため急逝。石童丸は道心の弟子となるが生涯、父子の名乗りはできなかったという哀話である。
この日、苅萱堂の境内では紫陽花(あじさい)や藤空木(ふじうつぎ)の花が咲いて、木蔭の涼風も神々しい。訪れる参拝・観光客は千里御前・石童丸のご冥福を祈った後、紫陽花や藤空木の花に心癒されてスマホ撮影、家族や友人知人に配信していた。
この苅萱堂は南海高野線・学文路駅近くの高野山・参詣道わきで、南の山斜面では紀の川フルーツライン(広域農道)が開通しており今後、高野山の多くの参拝・観光客が立ち寄ることになりそう。
写真(上)は紫陽花も鮮やかな学文路・苅萱堂。写真(中)は人々の心癒す藤空木の花。写真(下)は苅萱堂近くの高台から眼下を眺めた紀の川・岸上橋周辺の風景。
更新日:2024年6月17日 月曜日 21:39