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橋本・学文路の岸和田型だんじり」50年ぶり修復・曳行♡「とても素敵♪」人々のハート和む
和歌山県橋本市学文路区は毎年、学文路天満宮・秋祭りで曳行している、明治20年(1887)新調の岸和田型だんじり(地車)を約50年ぶりに修復して6月2日、祝「お披露目・曳行」を繰りひろげ、多くの区民のハートを和ませた。
同だんじりの屋根は切妻造り。前面には宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の闘い」が彫刻され、小次郎のツバメ返しに、武蔵が櫂(かい)をふりがざして飛び上がるシーンは、なかなかの圧巻である。
同地区(学文路だんじり保存会)は、大阪府岸和田市、堺市、橋本市小原田で曳行されてきた同だんじりを平成23年(2011)に購入曳行。学文路区は今回、約1200万円(国の助成金含む)を投じて半世紀ぶりに解体、台木を新調して組み直し、彫刻「巌流島の闘い」などを洗い清めた。
祝「お披露目・曳行式」は6月2日朝、南海高野線・学文路駅前で開き、地元の高齢者や若者、子どもたち約100人が参集。学文路天満宮の菅野一三(すがの・いつぞう)宮司がお祓いして、神々しい地車が颯爽と出発。ハッピ姿の若者や子供たちが笛・鉦・太鼓の響きとともに、「よいしょ」「ほらしょ」の掛け声も勇ましく住宅地や田園地帯を曳行した。
地元の人たちは「だんじり曳行は、生涯の思い出に…。とくに今年の秋祭りが楽しみ」と話していた。
写真(上)は修復だんじりを祓い清める菅野宮司。写真(中、下)は学文路だんじり祝「お披露目・曳行」記念撮影。
更新日:2024年6月3日 月曜日 16:11