美しい紫陽花、咲きはじめたよ♡橋本「恋し野　あじさい園」６月１６日(日)は「あじさいまつり」ウインズ平阪ミニLIVE♪

奈良時代の中将姫ゆかりの和歌山県橋本市恋野の「恋し野　あじさい園」で５月３１日、色とりどりの紫陽花が咲きはじめて、家族連れや若者グループを楽しませた。６月１６日(日)には第１５回「あじさいまつり」を開催。ウインズ平阪ミニＬＩＶＥなどが繰りひろげられ、大賑わいとなりそう。

恋野地区は中将姫が隠れ住んだと伝わる紀ノ川南岸の丘陵地。地元住民が約２５年前から、本田池(ほんでんいけ)周辺で約５０種５０００本の紫陽花を植栽。毎年６月中旬には色とりどりの紫陽花が満開となる。

すでに紫や白、ピンクの花々が色付きはじめ、池畔や山斜面はマイカーで訪れた家族連れや、愛犬とともに散策する人たちでいっぱい。紫陽花のそばでスマホ撮影などを楽しんでいた。

第１５回「あじさいまつり」は６月１６日午前９時から開催(雨天決行)。同１０時から「紀州紀の川太鼓」を演奏。午後１時から「ウインズ平阪ミニLIVE」(約７０分間)が繰りひろげられる。

その周辺ではソフトクリームやかき氷、パン、お餅、野菜、恋野米などが販売される。

［紫陽花の俳句２４句紹介］

帰省子に雨の紫陽花濃むらさき(水原秋桜子)

思ひ出して又紫陽花の染めかふる(正岡子規)

濯ぎ場に紫陽花映り十二橋 (水原秋桜子)

病棟は暗き窓もつ濃紫陽花(山田弘子)

紫陽花に佇んで胸濡らしけり(黛 まどか)

紫陽花に八月の山高からず(飯田蛇笏)

紫陽花に瞳ばかりの記憶あり(長谷川かな女)

紫陽花に置いたる五指の沈みけり(川崎展宏)

紫陽花の真夜の変化はわれ知らず(鈴木真砂女)

紫陽花の花に日を経る湯治かな(高浜虚子)

紫陽花の藍きはまると見る日かな(中村汀女)

紫陽花やきのふの誠けふの嘘(正岡子規)

紫陽花や大きな夢はばらばらに(加藤楸邨)

紫陽花や水辺の夕餉早きかな()水原秋櫻子)

紫陽花や筧に口をそゝぐ尼(寺田寅彦)

紫陽花や赤に化けたる雨上り(正岡子規)

紫陽花や身を持ちくづす庵の主(永井荷風)

あぢさゐの残花といへどみづみづし(山口誓子)

あぢさゐの毬の幼き帰郷かな(鈴木真砂女)

あぢさゐの色にはじまる子の日誌(稲畑汀子)

あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ(橋本多佳子)

あぢさゐやこの高みまで来れば山（久保田万太郎)

ゆあみして来てあぢさゐの前を過ぐ(山口誓子)

大學の中のあぢさゐ咲けるみち(久保田万太郎)

写真(上、中)は「恋し野　あじさい園」に咲き始めた美しい紫陽花。写真(下)は２０２３年６月の「あじさいまつり」で観光客を楽しませたウインズ平阪ミニＬＩＶＥ。

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